大阪府豊中市・吹田市・箕面市にキャンパスを持つ、日本の総合大学の中で3番手に位置する大阪大学の入試対策について解説します。
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大阪大学理系学部に合格する方法~(理学部・基礎工学部・工学部)
【1. 合格最低点】
大阪大学は理学部・基礎工学部・工学部それぞれだいたい同じ程度の難易度(偏差値60.0付近)であり、合格最低点はセンター試験+2次試験で近年は55%程度が多くなっている。(前期日程)
つまり、センター試験で8割取れるとすると2次試験は5割程度で十分合格が可能である。これは、例えば数学が苦手で3割しか取れなくても、理科で6割・英語で6割取れれば余裕で挽回ができる数字である。
正しい方法で勉強すれば十分努力で合格可能な数字です。
ちなみに2007年や2011年など数学がとても難しかった年では数学の点数が3点とか7点(250点中!)で受かってる人何人かいました。
マジです。
参考に理学部の合格最低得点率(前期日程)の推移を載せます。
(センター・2次の傾斜配点後の合計です。各学科を平均してます。)
年度 | 合格最低得点率(センター・2次合計) |
---|---|
2017 | 56.6 % |
2016 | 54.5 % |
2015 | 52.3 % |
2014 | 49.6 % |
問題が難化した年は最低点も大幅に下がります。そういった年はおよそセンター・2次合計50%も取れれば合格できます。
2007年や2015年など、理学部では合格最低点が500点(950点中)を切っていましたが、それはセンター試験で8割取れれば、2次試験ではたった4割ぐらいで合格できていたことを意味します(実際そうです)。あまり難しくなりすぎると出来る受験生と出来ない受験生で差がでにくくなるので、本来良いことではないと思いますが、逆にそういった年は逆転合格が生まれやすくもなります。
問題が難化したからと言って合格も難化するわけではなく、それを見越して対策すれば逆に合格しやすくもなります。
(ただし医学部医学科ではそうはなりません。問題が難しくてもさほど最低点下がらないのです。さすがに上位層は優秀です。)
【2. 問題のレベルと対策
どの科目もやや難ぐらいの問題が出されます。
数学だったら融合問題だったり計算が多い問題だったり。物理化学生物もやや難という感じです。
英語は読解、自由英作文、英作文と万遍なく出題されて総合力を問われます。
これらを完璧にできるようにするのは難しいですが、同じ学科の友人に話を聞くと
- 数学は部分点狙いで稼いで英語と生物で稼いで合格した。
- 数学と英語はそこそこ、物理ほぼ0点だが化学で高得点取って受かった。
- 2次試験はどの科目もパッとしなかったが、センターで稼ぎまくって(傾斜配点で90%以上)ギリギリ合格した。
ということを言っていました。
まあ60%弱の合格最低点を上回ればいいので、色々手は打てます。
【3. センター試験について】
センターボーダーが78~80%でこれぐらいで、これぐらいでまずは十分でしょう。
勿論もっと取れるなら取るに越したことはないですが、80%を90%に上げるのは想像以上に大変です。
また、阪大の場合2次試験の割合が約70%もありますので、マーク試験がよっぽど好きでなければ、85%程度を目指しつつ2次対策に力を入れても良いでしょう。
ちなみにセンターが7割程度だと非常に厳しいです。それぐらいの点数で合格している生徒も中には居ますが、かなり少数派です。理論的には2次試験でも十分巻き返せる点数ではあるのですが、そもそもそれだけの実力があればセンターでそこまでこけることはあまり無いのと、センターが悪いと2次で逆転しなければならないプレッシャーに負けるのだと思います。
阪大理系は文系教科の配点が大きくなっているので気を付けましょう。
※ 一昔前の理学部ではセンター配点が国語150点/社会50点/英語50点で理系科目はなし!という文系科目偏重な評価でしたが、今は数学・理科も入るように変更されました。
【4. 役立つ情報】
阪大理学部・基礎工学部・工学部などの学部では「第2志望」まで書くことができ、実際第1志望には惜しくも届かなくて第2志望で入学される方も居ます!
ちなみに理学部では「生物学科生命理学コース」が毎年他の学科より合格最低点が低く「狙い目」です。(生命理学コースは生物に限らず物理・化学も学ぶことができ、阪大が力を入れてる印象です。何故他の学科より難易度が毎年低いのか疑問です。)