2020年度東京大学の理系数学および文系数学について、大手予備校は難易度をどう評価したのか、3大予備校各社を比較しました。各大問についての難易度評価と昨年比などを分析しています。
(自学しやすいように、試験問題→予備校難易度評価という構成にしています。)
(リンク:河合塾, 駿台, 代ゼミ)
Contents
理系数学編
(理系数学)試験問題
(理系数学)難易度評価
大問 | 河合塾 | 駿台 | 代ゼミ |
大問1 | 標準 | 標準 | 標準 |
大問2 | 標準 | 標準 | 標準 |
大問3 | 標準 | 標準 | やや易 |
大問4 | やや難 | やや難 | やや難 |
大問5 | やや難 | 標準 | 標準 |
大問6 | やや難 | やや難 | やや難 |
昨年比(※1) | やや難化 | 難化 | 難化 |
(※1)河合塾:5段階評価, 駿台&代ゼミ:3段階評価
分析
2020年度の東大理系数学は、3大予備校全て昨年比で『難化』したと判断しました。
河合塾の5段階評価を参考にすると、大幅な難化ではなく『やや難化』であったと判断されます。
2017年以降、やや易化傾向だったが、今年は難化し、従来通りのレベルに戻ったと分析されています。(代ゼミ)
しかし、全大問のほとんどが『標準』もしくは『やや難』で、簡単な問題や極端に難しい問題がなく、例年に比べて厳しいセットであったとも考えられます。
【4】(数列)は文系数学との共通問題でした。
文系数学編
(文系数学)試験問題
(文系数学)難易度評価
大問 | 河合塾 | 駿台 | 代ゼミ |
大問1 | 標準 | 標準 | 標準 |
大問2 | やや難 | やや難 | やや難 |
大問3 | 標準 | 標準 | 標準 |
大問4 | 難 | 難 | 難 |
昨年比(※1) | 難化 | 難化 | 難化 |
(※1)河合塾:5段階評価, 駿台&代ゼミ:3段階評価
分析
3大予備校全て(1.標準、2.やや難、3.標準、4.難)という難易度分析でした。
理系数学同様、昨年比で各予備校ともに『難化』と評しました。
河合塾の5段回評価を参考にすると、最も上の『難化』であり、大幅な難易度上昇であったと見て取れます。
【4】は理系との共通問題で、各予備校ともに『難』と評価するなど、文系としては非常に高度な問題であったと分析されています。
実質的には第1問と第3問の出来で決まりそうな,問題間の難易差がはっきりしたセットである。(駿台)
まとめ
今年度の東大数学は、理系・文系共に難化しました!
特に文系数学が大きく難化したようです。
京大とともに、センター試験最後の年を難化で締めくくりました。