理工系学部でも配点が高い阪大英語。
理系だからと言って対策を疎かにできません。
阪大英語の対策を簡単に教えます。
Contents
特徴
- ・和訳/読解/英作/自由英作と、受験英語の総合力が求められる
- ・難易度は比較的高く、和訳や英作など京大に追随するレベル
- ・英文和訳では文脈から推定しないと逐語訳では絶対解けないように作成されている
- ・外国語学部は(和文英訳と自由英作文は共通)で、文学部も英作文が一部専用の問題である
- ・採点基準は割と普通である。厳しくもなく、緩くもない
出題内容
例年、英文和訳→英文読解→自由英作文→和文英訳という構成となっています。
【1】英文和訳 2題
【2】長文読解 2題
【3】自由英作文 1題
【4】和文英訳 2題
(注. 外国語学部を除く)
トータル90分で大門4題を解きますので、時間的余裕はそれほどありません。
自由英作文が出題されるのが阪大のユニークなところです。
加えて、難度が高めの和文英訳2題とあり、『英語での表現力』がかなり求められるのがわかると思います。
英文和訳
高度な英文構造の把握や語彙力が必要な80字程度の英文和訳のみの問題が2題出題されます。京都大学も英文和訳が出題されますが、阪大の場合やや解きやすい印象はあります。しかし、阪大の下線部和訳も内容が自然科学や哲学、芸術、言語学など高度であり、また必ずどこかにヒネリがあるため決して簡単ではありません。
直訳すると間違うようになっています。
長文読解
学問的な内容に関する評論文が主に出題されます。【1】の英文和訳と同様、やや高度なテーマの文章が出題されます。基本的な英語力は勿論のこと、常識力・教養・論理的思考力などが求められます。
自由英作文
70字程度の自由英作文が出題されます。
以下のような頭を悩ますユニークなお題が出題されます。
- 『勉強嫌いな中学生へのアドバイス』
- 『今までで最も誇りに思ったことは何か』
- 『タイムマシンがあれば使ってみたいか、使いたくないか』
- 『親が子供に見せるべきではない背中とは』
- 『もったいないという言葉を外国人にどのように説明するか』
よく言われることですが、70字しかないので内容にはあまり拘りすぎず、自分が納得できそうな解答が少しでも浮かんだら、論理的で説得力のある内容にするにはどうすれば良いかを考えて書くのがポイント。
英作文
標準的で比較的英訳しやすい問題も出題される一方、逐語訳が不可能な英訳しづらい文章も出題される。京都大学程ではないにせよ、難易度は高い。
英作文対策をあまり行っていない受験生は、相当苦労する内容である。
対策
大阪大学で求められている能力は、やや難程度の難易度に対応できる[英文構造の把握力][文法力・単語力][読解力][英語表現力]である。これらは英語力の基礎となる力であり、重箱の隅を突くような文法知識や、ネイティブでも使わないような単語力は全く必要ない。
また出題されるテーマとして、自然科学や人文科学、芸術などの教養を必要とする内容が出題されるため、普段から過去問や他大学の長文問題などをよく読んで対策しておこう。重要なテーマがまとめられた参考書を活用するのみ良い。
英作文対策として、重要な表現は例文として暗記してしまおう。【無生物主語構文】や【関係代名詞】など、日本語にはそれほど馴染みのない表現を英語では普通に使う。まずは代表的な使い方を覚えてしまうのが、英語が書けるようになる第一歩です。
本番でのオススメは、英作文を瞬殺で終わらせて、長文読解および自由英作文に時間を割く作戦です。英作文は出来る人なら瞬殺できます。しかし長文読解や自由英作文は『迷う』可能性が高いです。そこに時間を使い、最新の注意を払って問題を解くべきです。
また、全体をなるべく早く終わらせて、見直しの時間を作ることも大事です。自由英作文や英作文では必ず文法的なミスをします。それを確認するだけでも、数点上がります。