志望校別対策

【後期】北大工学部(後期)の合格最低点推移と考察(2010-2019)

旧帝大の一つである北海道大学工学部(後期日程)の、合格最低点(得点率)の推移を見ていきたいと思います。
学科毎の最低点の比較、回数、得点のバラつき、などについて見ていき、それにより入りやすいor入りにくい学科について評価します。

Contents

【後期日程】北大工学部)合格最低点の推移

北大工学部後期日程における4学科【応用理工系学科、情報エレクトロニクス学科、機械知能工学科、環境社会工学科】の合格最低点推移を見ます。

合格最低点推移(2010から2019年度)

青色で示した部分が北大工学部(後期)における合格最低点であった学科
黄色で示した部分が北大工学部(後期)における合格最高点(最低点が)であった学科

(表1)九大工学部後期日程(各学科)の合格最低点の推移(2010~2019年度)
年度 応用理工 情報エレ 機械知能 環境社会 最低点
学科
2010 526.80 470.30 532.10 501.00 情報エレ
2011 538.10 544.00 559.30 507.30 環境社会
2012 560.70 544.10 542.30 534.20 環境社会
2013 583.40 577.00 599.40 564.60 環境社会
2014 576.00 553.70 542.10 542.10 環境社会
2015 585.10 556.50 584.40 543.40 環境社会
2016 551.10 557.70 575.70 520.60 環境社会
2017 596.50 594.60 604.60 562.20 環境社会
2018 559.70 557.00 558.80 510.20 環境社会
2019 551.80 561.80 582.20 539.50 環境社会
平均点 566.9 560.7 572.1 536.0 環境社会
標準偏差 18.1 15.1 21.6 19.3

総合750点満点

学科ごとの最低点回数

(グラフ1)北大工学部後期日程(各学科)における最低点回数(2010~2019年度)
北大工(後期)_重点群ごとの最低点回数(2010-2019)




推移グラフ

(グラフ2)北大工学部後期日程(各学科)の合格最低得点率(%)の推移グラフ(2010~2019年度)
北大工(後期)における合格最低点の得点率換算推移(2010~2019年度)

ザックリ分析

高い:機械知能工学科
低い:環境社会工学科

ここ10年間の入試では機械知能>応用理工>情報エレ>環境社会という順位。
機械知能と環境社会では平均最低点において36点、パーセントにして2.6%の差が存在する。

統計的に最も入りやすい学科は?

社会環境工学科

北海道大学工学部(後期日程)において、最も入りやすい学科は社会環境工学科と評価します。

根拠
  1. 2010年~2019年の、平均最低点が最も低かった。(536.0点)
  2. 2010年~2019年で、工学部最低点だった回数が最も多かった。(9回)
  3. 2010年から9年連続で学部最下位。

統計的に最も入りにくい学科は?

機械知能工学科

最も入りにくい学科は機械知能工学科です。

根拠
  1. 2010年~2019年の、平均合格最低点が工学部中最も高かった。(572.1点)
  2. 2010年~2019年の間、最低点が工学部で最も高かった回数が、最も多かった。(6回)
  3. 2010年~2019年の間、工部中最低点だった回数が一度もなかった。

機械知能工学科が最も最低点が高い傾向にあり、入りにくいと言えます。
次点で応用理工学科です。

まとめ

旧帝大の後期日程なので全体的に最低点は高めです。
2次試験比率の小ささ(50%)と、科目数の少なさ(2科目)も影響していると思います。
その中でも一番平均最低点が高い機械知能工学科が最も入りにくく、環境社会工学科が最も入りやすいという結論になります。