東進衛星予備校、リクルートが運営するスタディサプリなど、近年のデジタルサービスの発展により受験業界にも映像授業の波が押し寄せています。
この記事では『河合塾』『駿台』『代ゼミ』といった大手3大予備校の映像授業の実施状況を確認します。
Contents
3大予備校の映像授業概況
各予備校が主催する映像授業の『対象者』『料金』『充実度』↓
予備校 | 対象 | 受講料金 (1分当たり) |
充実度 |
河合塾 (マナビス) |
現役生のみ (高1, 高2, 高3) |
42.4円(※1) | △ |
駿台 (サテネット) |
高卒もOK | 49.4円(※2) 37.2円(※2) |
○ |
代ゼミ (サテライン) |
高卒もOK | 30.6円(※3) | ◎ |
(※1)河合塾マナビス:ほかに学習サポート料として5,500円/月がプラスで必要。
(※2)駿台サテネット:49.4円は『学年別総合講座』など。約37円は『分野別対策講座』などで、コマ数によって多少変わるがほとんど同じ。別途料金はなし。
(※3)38.9円は通年講座、季節講習などの通常授業。基礎講座はもう少し安く30.6円。別途料金はなし。
各予備校の解説(主観あり)
河合塾
対象者
現役生のみが対象で、高卒生は受講できないのが特徴。
授業料
システムは90分/回×4回が一般的。(つまり15,280円)
加えて学習サポート料として、55,00円が必要。
入会金(事務手数料という名目)でも55,00円が必要。
充実度
現役生が対象であり、ラインナップがやや少なめ。
例えば生物だと『生物』『生物基礎』『総合生物』『ハイレベル生物』といった一般的な講座しかなく分野別講座がない。
駿台
対象者
現役生+高卒生。
授業料
入会金41,00円。
講座によって多少変わるが、基本的には価格は高め。
総合講座は全22回(50分×44)で10,8700円。
分野別講座は全4回(50分×12)22,300円が基本。
充実度
総合講座や分野別講座など幅広く充実している。
特に数学、化学が充実している。
化学は『理論化学』や『有機化学』などの分野別講座から、『酸化還元』『気体』『熱化学』『合成高分子の計算と実験』『構造の理論』『反応の理論』『無機各論』などなど、異常に幅広くラインナップがある。
生物なら、分野別に『代謝・遺伝特講』『きわめる生物の計算』『入試生物へのアプローチ-遺伝分野の救急救命室-』など重要分野の講座が有り興味深い。
講師も数学なら””雲幸一郎”、化学なら”石川正明”、生物なら”大森徹”など、駿台の”大物”が登場している。
代ゼミ
対象者
現役生+高卒生。
授業料
通年講座や季節講習など、14,000円(90分×4)。
基礎講座は11,000円(90分×4)。
充実度
年間2,000講座を配信している程、ラインナップが充実している。
夏期講習などでは講師の『オリジナル講座』など独特な講座もあり面白い。
備考
また代ゼミのみ『生授業の録画』と言う点で、駿台と河合塾とは異なる。
『モバサテ』でという、スマートフォンからサテライン授業を受講できるシステムがある。
特に別途料金は掛からない。