受験産業

【進研ゼミ】阪大理系卒が語る通信教育のメリット・デメリット【Z会】

大学受験において手段の一つとして『通信教育』があります。
塾や予備校と並んで、一つのジャンルとして人気を博しています。
このページでは、私の経験も踏まえて、通信教育のメリットとデメリットをお伝えしようと思います。

通信教育には良い点もあれば悪い点もあります。

Contents

通信教育って何?

そもそも通信教育とは何なのか?というところから簡単に説明すると、通信教育とは自宅で受講可能な学習システムのことです。
よくあるスタイルは、週に1回自宅に教材が送られてきて、生徒はそれを学習する、という形です。

また、たいてい『添削問題』が付属してるので、生徒はそれを解いて郵送します。

大学受験で有名なのは「進研ゼミ(Benesse)」と「z会」です。
もう、通信教育と言えば、このどちらかです。
実績も十分なので、受講す場合はこのどちらかで問題ないでしょう。

通信教育の良い点

通信教育のメリットに絞って順に説明ていきます。

1. 価格が圧倒的に安い

確実に言えることは予備校と比較して、価格が圧倒的に安いです。
予備校の単科講座に通うと月々だいたい15000円ぐらいですが、進研ゼミだと最安で2,900円(1科目)、Z会だと4,760円になります。
(毎月払い、6か月払い、1年払いなど色々あり値段も変わります。また3科目併用だと安くなったりします。)





予備校は、授業料自体も高いですが、加えて電車代/夏期講習/冬期講習/などでさらにお金がかかります。
予備校は予備校の良さがありますが、経済的には少し負担がかかります。

2. 良問が多い

通信教育の教材は学習効果の高い練られた問題が多いです。

市販の教材も最近はレベルが上がってますが、通信教育では体系的に考えられたプロジェクトで問題が進んでいきます。そのため、市販の教材以上のクオリティが期待できます。
特に数学や物理などは、なかなか鍛えるのが難しい『融合問題』で総合的なトレーニングを積むことができます。

市販の教材だとどうしても、どの問題を解くかなどは各人の自主性に任されますが、通信教育ではある程度『方向性』を提示してくれます。
そのため、ある程度流れに身を任せることが出来ます。

通信教育側が学習効果の高い問題を体系的に提供してくれます。

3. 実績がある

進研ゼミとZ会は既に伝統実績があります。
両社とも50年以上続いていて、毎年難関大学に多数の合格者を輩出しているという『証拠』があります。これはでかいです。

『通信教育だけで東大合格しました!(=予備校に行ってないと言う意味)』という人も結構たくさんいるのでクオリティで悩む必要はありません。

予備校だと大手であってもぶっちゃけ講師のレベルに差があります。

阪大の学科5位で入学した同期は進研ゼミだけで合格したと言ってました。
また、私の高校の同級生は進研ゼミZ会の京大マスターコースという教室で阪大(文)に合格してました。

z会)
東大合格者数は2017年で1100人
東大合格者の1/3が利用しているなど実績もあります。
京大も924人の合格者を出しています。

進研ゼミ)
進研ゼミは東大京大合格者の合計が176人

ご覧の通り、東大京大などの『最難関大』は、Z会に軍配が上がります。
反対に、進研ゼミは『基礎向け』と良く言われます。

他の良いトコロ

添削して貰えるのが面白い』『学習習慣がつく』『予備校と違い通学の必要がない』などです。

私は一時期Z会で英作文をやっていましたが、添削して貰えると思うと気合が入ります。確かに。

また私は予備校の単科講座によく通ってましたが、電車通学の時間がかなり無駄でした。
電車の中で勉強と言っても限界がありますから。

受験は時間との戦いなので、通学時間がかかるのは意外と問題です。

通信教育の悪い点

ではここから、通信教育のデメリットを説明します。

1. 続かない人が多い

通信教育のデメリットは一つは続かない人が多いと言うことです。
進研ゼミを始めたはいいけど、最初の1か月だけでその後は手つかず。
教材が山積みに・・という状のはアリがちな状況です。

一度サボってしまうとサボった分を来月余計にやらなくてはならず
ますますやる気がなくなってしまう負のスパイラスが発生します。

(対策)学習習慣をがんばってつける。
初めから全てをこなそうとせずに、5割→6割→7割とちょっとづつ進歩していけるようにする。

2. 添削指導を出さない人が多い

ちゃんと添削問題に手をつける受講生は2~30%程度しかいないそうです。

3. 理解力が必要

通信教育は基本的に教材を独力で進めていかなくてはなりません。

そのためにはある程度の理解力が求められます。

しかしそうは言っても、途中で『わからない』『理解できない』といった内容に遭遇することがあるでしょう。

そのようなとき、塾や予備校なら、親身に相談してくれる先生がいたら相談できます。

(対策)添削のときに相談する。
また最近は、進研ゼミやZ会のシステムに『質問コーナー』的なものがあるので十分に活用する。

個人的見解

通信教育には“良い面”と“悪い面”の両方があります。
私は大学受験を予備校の単科講座参考書および英作文だけZ会を活用して乗り越えました。
その経験から言うと、総合的に考えて通信教育は大いにありです。

かなりオススメの手段です。

何が良いかと言うと、良教材がリーズナブルな価格 通学時間の無駄がない 学習習慣がつく という理由が大きいです。

ぶっちゃけ、予備校の単科講座はコスパ悪いです。
当ブログの予備校講師評価ページ(代ゼミ,駿台,カワイ)を見て貰えればわかりますが、私はかなりの数の講義を受けてきました。
これだけの講師を見てきたと言うことは、お恥ずかしながらそれだけの数を失敗してきたことを意味します。(覚えてるだけでコレだけです。)
評価の欄に書いた通り、かなり無意味な講師も沢山いました。

通信教育を利用して学習習慣を無理やりにでもつけるのです。
それが結局のところ、一番良い方法です。(適度に予備校を活用するのは全然アリ)

注意点として、『全くやる気のない生徒』には絶対にやらせないでください。
99.9%やらないので、お金の無駄です。