旧帝大の一つである九州大学芸術工学部(前期日程)の合格最低点(得点率)の推移をまとめました。
学科毎の最低点の比較、回数、得点のバラつきなどについて検証し、入りやすいor入りにくい学科について評価します。
Contents
【前期日程】九大芸術工学部)合格最低点の推移
九大芸術工学部における6学科【①環境設計学科、②工業設計学科、③画像設計学科、④音響設計学科、⑤芸術情報設計学科】の合格最低点推移を見ます。
合格最低点推移(2008から2019年度)
青色で示した部分が九大芸術工学部における合格最低点であった学科
黄色で示した部分が九大芸術工学部における(最低点が)合格最高点であった学科
年度 | 環境設計 | 工業設計 | 画像設計 | 音響設計 | 芸情設計 | 最低点 学科 |
2008 | 707.8 | 685.1 | 694.8 | 799.9 | 707.1 | 工業設計 |
2009 | 669.7 | 681.9 | 710.1 | 775.1 | 694.7 | 環境設計 |
2010 | 698.3 | 710.1 | 705.6 | 713.8 | 687.3 | 芸情設計 |
2011 | 758.4 | 737.7 | 802.7 | 837.5 | 800.4 | 工業設計 |
2012 | 668.4 | 659.7 | 688.7 | 756.7 | 688.1 | 工業設計 |
2013 | 697.9 | 734.0 | 758.9 | 823.1 | 766.6 | 環境設計 |
2014 | 751.8 | 766.5 | 745.8 | 829.9 | 757.9 | 画像設計 |
2015 | 688.5 | 680.3 | 715.1 | 781.9 | 699.6 | 工業設計 |
2016 | 737.5 | 733.9 | 738.5 | 809.9 | 763.6 | 工業設計 |
2017 | 745.4 | 731.6 | 741.7 | 819.3 | 721.0 | 芸情設計 |
2018 | 716.4 | 702.3 | 719.6 | 802.1 | 721.5 | 工業設計 |
2019 | 739.9 | 742.1 | 730.9 | 783.9 | 728.9 | 芸情設計 |
平均点 | 715.0 | 713.8 | 729.4 | 794.4 | 728.1 | 工業設計 |
標準偏差 | 30.1 | 30.7 | 30.1 | 33.5 | 34.9 | – |
総合1200点満点
学科ごとの最低点回数
推移グラフ
ザックリ分析
低い:工業設計学科
芸術工学部の中で音響設計学科が明確に最低点が高い傾向にあります。
一方、低いのは工業設計学科もしくは環境設計学科辺りと分析されます。
しかし、低い学科については、それほど明確なわけではありません。
統計的に最も入りやすい学科は?
工業設計学科
九州大学芸術工学部において、最も入りやすいのは工業設計学科と分析します。
- 2008年~2019年の、平均最低点が最も低かった。(713.8点)
- 2008年~2019年で、芸術工学部最低点だった回数が最も多かった。(6回)
ただしそれほど明確な差があるわけでは無く、音響設計学科以外は年度によっては順位が入れ替わります。
統計的に最も入りにくい学科は?
音響設計学科
芸術工学部で最も入りにくい学科は機械航空工学科です。
これは合格最低点から見てかなり明確です。
- 2008年~2019年の、平均合格最低点が芸術工学部中最も高かった。(794.4点)
- 2008年~2019年の間、最低点が芸術工学部で最も高かった回数が最も多かった。(12回)
- 2008年から12期連続で最低点が学部最高であり、難易度の高さに再現性があった。
- 2008年~2019年の間、工部中最低点だったことがなかった。
2008年から2019年度まで連続で学部トップであり、なおかつ平均合格最低点が他学科よりも70~80点も高く、これは得点率に直すと5.8~6.7%もの差になります。
まとめ
九州大学芸術工学部で合格最低点がもっとも高いのは音響設計学科と言えます。
反対に合格最低点が最も低い学科は、ここ12年間での成績で言えば工業設計学科がもっとも低くなっております。
ただし低い学科に関しては、そこまで学科間で明確な差があるわけでは無く、例えば環境設計学科と工業設計学科は平均最低点が1.2点しか変わりません。
音響設計学科はややハイリスク、それ以外の学科は僅差ですが環境設計学科と工業設計学科が狙い目とでもいいましょうか。