神戸大農学部(前期日程)の合格最低点(得点率)の推移をまとめました。
学科毎の最低点の比較、得点のバラつきなどから見えてくるものを検証します。
入りやすい学科or入りにくい学科があるか?についても考察します。
Contents
【前期日程】神大農学部)合格最低点の推移
神大農学部における6学科【①食糧環境システム学科・生産環境工学コース、②食糧環境システム学科・生産環境経済学コース、③資源生命科学科・応用植物学コース、④資源生命科学科・応用動物学コース、⑤生命機能科学科・応用生命化学コース、⑥生命機能科学科・環境生物学コース】の合格最低点推移を見ていきます。
合格最低点推移(2008から2019年度)
年度 | 食糧(工) | 食糧(経) | 資源(植) | 資源(動) | 生命(化) | 生命(生) | 最低点 学科 |
2008 | 583.850 | – | 593.950 | 592.350 | 624.300 | 591.450 | 食糧(工) |
2009 | 535.550 | – | 543.400 | 539.700 | 560.300 | 539.550 | 食糧(工) |
2010 | 559.250 | – | 564.450 | 573.800 | 591.200 | 565.750 | 食糧(工) |
2011 | 567.050 | – | 577.000 | 581.200 | 604.100 | 575.400 | 食糧(工) |
2012 | 569.850 | – | 582.900 | 589.150 | 611.100 | 571.800 | 食糧(工) |
2013 | 562.900 | – | 574.000 | 602.278 | 596.050 | 565.900 | 食糧(工) |
2014 | 555.250 | – | 564.100 | 577.900 | 597.350 | 557.550 | 食糧(工) |
2015 | 573.450 | – | 585.750 | 596.200 | 603.050 | 581.800 | 食糧(工) |
2016 | 576.850 | – | 582.550 | 588.100 | 610.700 | 577.500 | 食糧(工) |
2017 | 542.750 | – | 555.150 | 555.100 | 574.650 | 549.250 | 食糧(工) |
2018 | 550.950 | – | 566.650 | 555.950 | 583.250 | 556.050 | 食糧(工) |
2019 | 582.700 | – | 606.650 | 601.600 | 614.700 | 589.400 | 食糧(工) |
平均点 | 563.4 | 577.6 | 579.4 | 597.6 | 568.2 | 食糧(工) | |
標準偏差 | 14.6 | 17.4 | 19.1 | 17.3 | 13.9 |
食糧環境システム学科・生産環境経済学コースは合格者数10名以下の為、神戸大学からデータが非公表となっています。
黄色で示した部分が神大農学部における合格最低点であった学科
学科ごとの最低点回数
(食糧環境システム学科・生産環境経済学コースはデータ不足により除く)
推移グラフ
(食糧環境システム学科・生産環境経済学コースはデータ不足により除く)
ザックリ分析
神大農学部の難易度序列は顕著で学部最低点は12期連続で食糧環境システム学科・生産環境工学コースでした。
平均合格最低点も563.4点で最低です。
(食糧環境システム学科・生産環境経済学コースはデータ不足により除く)
統計的に最も入りやすい学科は?
食糧環境システム学科・生産環境工学コース
合格最低点から評価して、神大農学部前期日程で最も入りやすい学科は食糧環境システム学科・生産環境工学コースです。上記表を見れば特に分析する必要もないですが、根拠は以下のようになります。(食糧環境システム学科・生産環境経済学コースはデータ不足により除く)
- 2008年~2019年の、平均最低点が最も低かった。(563.4点)
- 2008年~2019年で、農学部最低点だった回数が最も多かった。(12回)
- 2008年から12年連続で農学部中最下位など、再現性があった。
神大は理学部、工学部でもそうでしたが、入りやすい学科が明確です。
統計的に最も入りにくい学科は?
生命機能科学科・応用生命化学コース
合格最低点から評価して、最も入りにくい学科は生命機能科学科・応用生命化学コースです。(食糧環境システム学科・生産環境経済学コースはデータ不足により除く)
- 2008年~2019年の、平均合格最低点が最も高かった。(597.6 点)
- 2008年~2019年の間、農学部最高点だった回数が、最も多かった。(12回)
- 2008年~2019年の間、農部中最低点だった回数が少なかった。(0回)
2008年から2019年に至るまで、農学部トップは常に生命機能科学科・応用生命化学コースでした。(12期連続)
平均合格最低点は他の学科のおよそ20~30点高く、圧倒的です。
難易度が高い理由は社会的需要が高く就職先も多い化学系だからでしょう。
今後もこの傾向は続くと思われます。