数学が易化したと話題の2020年度の阪大理系ですが、本年度の合格最低点を予想したいと思います。
各予備校評価も参考にしながら、各教科の難易度について評価し、『合格最低点は上がるのか?』『上がるならどの程度上がるのか?』についてざっくり考えたいと思います。
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まずは各予備校評価
数学が易化したと話題の阪大ですが、各評価の難易度はどうだったのでしょうか?
大手予備校の判断を参考にします。
科目 | 河合塾 <5段階評価> |
駿台 <3段階評価> |
代ゼミ <3段階評価> |
総合 <5段階評価> |
英語 | 変化なし | 昨年並み | 同程度 | 昨年並み |
数学 | やや易化 | 易化 | 易化 | 易化 |
化学 | 変化なし | 昨年並み | 同程度 | 昨年並み |
物理 | 変化なし | 易化 | 同程度 | やや易化 |
生物 | やや易化 | 易化 | 易化 | 易化 |
2020年度阪大理系に関して、3大予備校の評価を平均すると、
昨年並み:『英語』『化学』
やや易化:『物理』
易化:『数学』『生物』
とザックリ読み取れます。
重要なのは難化した科目がないことです。
つまり合格最低点は、『上がることはあれ、下がることはない』と思われます。
理学部の合格最低点予想
理学部の合格最低点を予想したいと思います。
ポイントは生物科学科(生物科学コース)です。
なぜかというとこの学科は生物系なので、生物選択者が多く受験しているためです。
本年度の阪大生物は論述量も減り、かなり易化しました。
そのため、生物選択者の合格最低点は上がると予想されます。
年度 | 数学 | 物理学 | 化学 | 生物科 生物科学 |
生物科 生命理学 |
2019 | 578 | 568 | 578 | 611 | 574 |
2020予想 | 628 | 618 | 628 | 681 | 624 |
620点前後の合格最低点が多い中、生物科学科(生命科学コース)のみ680点と大きく点数が上昇すると予想。
ただ生物科学科(生物科学コース)は2019年度も合格最低点が頭一つ抜けていたので、2020年度はその調整で、そこまで伸びないかもしれません。合格最低点660点ぐらいとなる可能性もあり得ます。
根拠
生物選択者の多い学科の点数が伸びると予想します。
- 生物科学科(生物科学コース):約70点の上昇
- 化学科:約60点の上昇
- 数学科、物理科、生物科学科(生命理学コース):約50点の上昇
工学部の合格最低点予想
年度 | 応用自然 | 応用理工 | 電子情報 | 環・エネ |
地球総合 |
2019 | 560 | 571 | 580 | 573 | 579 |
2020予想 | 610 | 621 | 630 | 633 | 639 |
根拠
工学部各学科、数学の易化により50点の最低点上昇と予想します。
基礎工学部の合格最低点予想
年度 | 電子物理 | 化学応用 | システム | 情報 |
2019 | 593 | 581 | 609 | 619 |
2020予想 | 643 | 631 | 659 | 669 |
根拠
基礎工学部各学科、数学の易化により50点の最低点上昇と予想します。
まとめ
阪大理工系学部の合格最低点予想を予備校評価などを参考に行いました。
難化した科目がなく、数学・生物が易化したことから、全般的に合格最低点は上がるでしょう。
特に数学は各学部配点も高く重要な科目なので、かなり大きく合格最低点は上昇すると思われます。
とは言え、近年の阪大の合格最低点を鑑みると、100点以上など爆発的に上がることは考えずらく、恐らく50点前後の増加に収まると予想します。