やや難レベルの問題が頻出することで数名な阪大理系数学。
時には東大レベルに難しいセットが出されることもしばしばでした。
しかし、2020年度阪大理系数学が簡単だと話題なので見てみました。
そしたら本当に結構簡単そうでした。
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2020年度阪大理系数学





感想
本当簡単そうですね笑
大問1なんかは今の私でも解けそう笑
どの問題も素直だと思います。
教科書章末問題、青チャートなどで出てきそうな問題だと思います。
なぜ簡単になった?
ここ10年ぐらいの阪大理系数学は、恐らく(非医)理系受験生に対して難し過ぎたのではないでしょうか?
昔からそうでしたが、阪大理系受験生レベルでは完答できないようなレベルの問題が多発していました。
実際、2011年度とか問題ムズ過ぎで、とてもじゃないですが普通の数学が得意な受験生レベルで解けるとは思えませんでした。
難し過ぎるので完答できる受験生がほとんどおらず、部分点で大量に点をくれるような採点になっていました。医学部医学科レベルの受験生にとっては丁度良かったのかもしれません。
でもそれでは、数学がそこそこできる受験生とできない受験生であまり差がつかないですよね。難し過ぎると、数学が得意な受験生と、苦手な受験生で差がつかなって入試の意味を果たせなくなります。
こういった事情から教授会などで問題となり、『受験生のレベルに合った問題を出せ!』と偉い人に指摘されたのではないでしょうか?
これはある意味、阪大から『阪大生もっと頑張れ』というメッセージとも考えられます。
合格最低点は?
2019年度は数学が難しかったですが、合格最低点は理学部・基礎工学部・工学部で560点~580点前後でした。
工学部 | 基礎工学部 | 理学部 | |
最低点 | 560.2 | 580.2 | 574.1 |
学科 | 応用自然 | 化学応用 | 生物・理 |
今年は数学が2019年度より明らかに簡単です。
なので採点基準が同じだとすると数学でまず50点ぐらいは上がるでしょう。
また、物理と生物が易化傾向で、化学、英語も昨年並みとの分析なので、数学以外も上昇傾向です。
すなわち、数学と合わせて80点ぐらい合格最低点は上がるのではないでしょうか?
となると、全学科で合格最低点が650点を超える可能性があります。
しかし、上がると見せかけて意外に上がらない可能性もあります。
実際のところは、工・基礎工・理で合格最低点がだいたい、630~640点ぐらいではないかと予想します。
(まず間違いなく600点は超えます。流石に。)
参考)大手予備校の難易度分析
河合塾
科目 | 難易度分析(昨年比) |
英語 | 変化なし |
理系数学 | やや易化 |
化学 | 変化なし |
物理 | 変化なし |
生物 | やや易化 |
駿台
科目 | 難易度分析(昨年比) |
英語 | 昨年並み |
理系数学 | 易化 |
化学 | 昨年並み |
物理 | 易化 |
生物 | 易化 |
代ゼミ
科目 | 難易度分析(昨年比) |
英語 | 同程度 |
理系数学 | 易化 |
化学 | 同程度 |
物理 | 同程度 |
生物 | 易化 |
数学は各予備校全て『易化』と判断しています。
というわけでほぼ間違いなく解きやすくなっていると思われますので、合格最低点は上がるでしょうし、受験生にとってはミスがあれば合否に関わらず悔しいでしょうね!