阪大工学部の合格最低点(得点率)の推移をまとめました。
学科毎の最低点の比較、得点のバラつきなどから見えてくるものを検証します。
入りやすい学科or入りにくい学科があるか?についても考察します。
Contents
阪大工学部)合格最低点の推移
阪大工学部における5学科【応用自然科学科、応用理工学科、電子情報工学科、環境・エネルギー工学科、地球総合工学科】の合格最低点推移を見ます。
合格最低点推移(2006から2019年度)
年度 | 応用自然 | 応用理工 | 電子情報 | 環・エネ |
地球総合 |
最低点 学科 |
2006 |
683.35 | 675.56 | 662.84 | 673.98 | 685.23 | 電情 |
2007 |
697.00 | 705.30 | 686.10 | 705.90 | 692.50 | 電情 |
2008 |
639.02 | 650.35 | 642.70 | 653.90 | 636.27 | 地総 |
2009 |
581.75 | 589.72 | 586.90 | 613.45 | 585.45 | 応自 |
2010 |
572.05 | 575.67 | 573.40 | 575.52 | 558.72 | 地総 |
2011 | 575.42 | 562.35 | 557.32 | 557.57 | 555.27 | 地総 |
2012 | 624.00 | 620.90 | 635.05 | 618.65 | 611.50 | 地総 |
2013 | 586.70 | 584.65 | 576.38 | 580.20 | 565.93 | 地総 |
2014 | 575.45 | 588.45 | 573.00 | 556.10 | 556.75 | 環エネ |
2015 | 568.55 | 590.10 | 577.60 | 578.35 | 566.05 | 地総 |
2016 | 598.30 | 611.10 | 595.70 | 583.90 | 594.20 | 環エネ |
2017 | 594.45 | 609.10 | 605.15 | 594.35 | 603.25 | 環エネ |
2018 | 592.60 | 603.60 | 610.65 | 593.95 | 595.05 | 応自 |
2019 | 560.15 | 570.45 | 579.45 | 572.60 | 578.85 | 応自 |
平均 | 603.5 | 609.8 | 604.4 | 604.2 | 598.9 | 地総 |
標準偏差 | 40.9 | 39.7 | 37.0 | 43.2 | 43.0 | – |
2006年、2007年はセンター試験370点配点(総合1000点満点)
2012年~2018年はA配点の得点(総合1000点満点)
黄色で示した部分が阪大工学部における合格最低点であった学科です。
学科ごとの最低点回数
学部中で最低点だった回数は、地球総合工学科が6回で1位。
応用理工学科は0回。
推移グラフ
ザックリ分析
阪大工学部の合格最低点は毎年5割半ば~6割前半ぐらいとなっています。
(2006年と2007年はセンター配点が370点とやや高かったことも影響し、合格最低点が高い。)
基礎工学部と同じような難易度と推定されます。
2006年から2019年までを平均すると5.9~6.1割が合格最低点ラインです。
統計的に最も入りやすい学科は?
地球総合工学科
かなり僅差ですが、過去14年では地球総合工学科が最も最低点が低い傾向にあります。
- 2006年~2019年までで工学部中最低だった回数が最も多かった。(6回)
- 2006年~2019年までで平均合格最低点が工学部中最も低かった。(598.9点)
ただし最近はむしろ応用自然や環境エネルギーが学部最低点であることも多く、やや不透明です。
地球総合、応用自然、環・エネのどれかまでは絞れると思います。
統計的に最も入りにくい学科は?
応用理工学科か電子情報工学科
最も入りにくい学科としては応用理工学科が挙げられます。
理由は過去14年で1回も学部最低点であったことが無いことと、平均合格最低点も5学科中最も高いためです。
やはり工学部の花形である応用理工は人気のようです。
ただし、近年は電子情報工学科の最低点が上がってきています。
事実、2018年と2019年は電情が学部トップの合格最低ラインでしたし、平均合格最低点も応用理工のすぐ後ろに迫っています。
京大工学部と阪大基礎工学部のそうでしたが、近年は”情報系学部”の合格最低点が上がっています。なので電情の最低点上昇は偶然ではなく、社会的需要に関連した必然です。
なので今後については、応用理工ではなく電情が最も入りにくい学科となるかもしれません。