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阪大基礎工学部の合格最低点推移と比較考察(2006-2019大阪大基礎工学部)

阪大基礎工学部合格最低点(得点率)の推移をまとめました。
学科毎の最低点の比較、得点のバラつきなどから見えてくるものを検証します。
入りやすい学科or入りにくい学科があるか?についても考察します。

Contents

阪大基礎工学部)合格最低点の推移

阪大基礎工学部における4学科【電子物理科学科、化学応用化学科、システム科学科、情報科学科】の合格最低点推移を見ます。

合格最低点推移(2006から2019年度)

(表1)阪大基礎工(各学科)の合格最低点の推移(2006~2019年度)
年度 電子物理 化学応用 システム 情報
最低点
学科
2006
660.32 662.19 658.70 668.10 システム
2007
558.00 588.40 569.20 563.90 電子物理
2008
625.30 645.57 630.24 647.72 電子物理
2009
586.19 596.64 584.52 587.65 システム
2010
578.22 594.82 571.62 574.70 システム
2011 548.40 559.72 549.14 549.87 電子物理
2012 601.32 633.57 609.37 597.69 情報
2013 530.17 550.28 538.48 549.67 電子物理
2014 549.92 558.97 552.87 559.72 電子物理
2015 557.97 565.97 557.77 568.77 システム
2016 559.27 570.60 569.02 573.60 電子物理
2017 578.12 587.22 594.17 592.45 電子物理
2018 581.44 585.42 594.32 593.89 電子物理
2019 593.22 581.17 608.50 619.30 化学応用
平均 579.1 591.5 584.9 589.1 電子物理
標準偏差 32.7 32.5 32.4 34.0

1000点満点(総合点)
黄色で示した部分が阪大基礎工における合格最低点であった学科です。




学科ごとの最低点回数

(グラフ1)阪大基礎工(各学科)における最低点回数(2006~2019年度)

阪大基礎工学部_学科毎最低点回数(2006-2019)
学部中で最低点だった回数は、電子物理科学科8回で圧倒的に1位。2位がシステム科学科

推移グラフ

(グラフ2)阪大基礎工(各学科)の合格最低得点率(%)の推移グラフ(2006~2019年度)
阪大基礎工部における合格最低点の得点率換算(2006~2019年度)

ザックリ分析

阪大基礎工は学科間の合格最低点の差が小さい特徴があります。
どの年も最低点が5割を超えており、レベルの高さが感じられます。
2006年から2019年までを平均するとザックリ5.8~5.9割が最低点のラインです。
最低点をとった回数が一番多いのは電子物理、一番少ないのは化学応用と情報。
システムは年毎の最低点のバラつきが大きい(標準偏差が最も大)ことがわかります。

統計的に最も入りやすい学科は?

電子物理科学科

阪大基礎工学部の中で最も入りやすい学科はどこなのか?
統計的に見ると、基礎工の中では『電子物理科学科』が最も入りやすそうです。

というのも、2006年から2019年にかけて合格最低点が基礎工の中で最も低かった回数が8回と他の学科よりも圧倒的に多く、それに加えて、2006年から2019年までの合格最低点の平均でも、他の3学科よりも約1%以上低い579.1点となっていることなどが理由です。

基礎工は各学科かなり接戦ですが、敢えて言うなら電子物理がやや最低点が低いと言えます。

統計的に最も入りにくい学科は?

近年は情報科学科

統計的には基礎工の中で最も入りにくい学科は情報科学科であると言えます。
化学応用科学科も難しいですが、一番は情報科学科と言ってよいと思います。

『情報科学科が入りにくくなっている』というのは、決して偶然ではなく、AIやIoTに代表される情報系人材の需要増など、社会情勢と相まって難易度が上昇しています。

例えば”京都大学工学部”でも同じく情報系の学科がここ数年明らかに難易度を増しており、阪大基礎工でも情報科学科は今後も高難易度が続くと予想しています。

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