【前期】神戸大理学部の合格最低点推移と考察(2006-2019)

神戸大理学部(前期日程)の合格最低点(得点率)の推移をまとめました。
学科毎の最低点の比較、得点のバラつきなどから見えてくるものを検証します。
入りやすい学科or入りにくい学科があるか？についても考察します。

【前期日程】神大理学部)合格最低点の推移

神大理学部における5学科【数学科、物理学科、化学科、生物学科、惑星学科】の合格最低点推移を見ます。

合格最低点推移(2006から2019年度)

年度	数学	物理	化学	生物	惑星	最低点 学科
2006	514.500	579.500	590.400	593.800	576.200	数学
2007	537.300	584.025	584.050	591.300	565.925	数学
2008	548.300	581.825	595.375	607.225	598.550	数学
2009	490.400	512.500	552.100	520.425	522.350	数学
2010	518.075	518.975	584.625	575.500	528.025	数学
2011	506.025	549.300	555.325	574.150	544.000	数学
2012	540.475	587.175	591.275	580.250	585.150	数学
2013	541.400	593.825	572.525	574.100	534.500	惑星
2014	511.725	539.825	574.000	570.725	546.650	数学
2015	509.425	540.350	583.275	559.950	560.250	数学
2016	510.900	571.325	556.225	570.700	553.475	数学
2017	498.175	525.650	548.950	537.375	536.850	数学
2018	479.650	535.350	535.300	552.350	523.375	数学
2019	541.375	582.450	588.800	575.900	564.850	数学
平均	517.7	557.3	572.3	570.3	552.9	数学
標準偏差	20.4	27.4	18.5	21.6	22.6	–

センター試験400点+個別学力試験400点(総合800点満点)
黄色で示した部分が神大理学部における合格最低点であった学科。

学科ごとの最低点回数

2006年～2019年度における神大理学部前期日程の合格最低点学科はほぼ数学科であることがわかります。

推移グラフ

ザックリ分析

数学科の合格最低点の低さが目立ちます。
平均最低点517.7点はぶっちぎりの最下位で、トップの化学科(572.3点)とは50点以上の差を開けられています。
学部最下位も、14回中13回が数学科でした。

統計的に最も入りやすい学科は？

数学科

神大理学部前期日程の場合、一番入りやすいのは数学科で決定です。
間違いありません。

1. 2006年～2019年の、平均合格最低点が理学部中最も高かった。(517.7点)
2. 2006年～2019年の間、最低点が理部中最低だった回数が断トツで多かった。(13回/全14回中)
3. 2006年から7年連続で理学部最下位、その後も6年連続最下位など、合格最低点の低さに再現性があった。

数学科の次に入りやすいと推定される惑星学科とも、平均最低点で40点程度開けられています。
通常ここまで学部内で差が開くことは稀です。
これだけ再現性があるので、今後もこの傾向は続くと思われます。
神戸大は難関大学とは言え、理学部数学科出身の数学者で飯を食べるには、大学の格式が足りないということでしょうか？

統計的に最も入りにくい学科は？

化学科

最も入りにくい学科は化学科です。

1. 2006年～2019年の、平均合格最低点が理学部中最も高かった。(572.3点)
2. 2006年～2019年の間、1度も理学部最低点にならなかった。(0回)
3. 2006年～2019年の間、最低点が理学部最高であった回数が、最も多かった。(7回)

神大理学部前期日程でもっとも難しいのは化学科です。
僅差で生物学科が次点につけています。