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名古屋大工学部の合格最低点推移と比較考察(2010-2019)

名古屋大学工学部における各学科の合格最低点(得点率)の推移をまとめました。
それぞれの学科を比較し、統計的にわかることを考察します。
入りやすい学科or入りにくい学科についても検証。

Contents

名古屋大工学部)最低点推移

名大工学部における3学科【化学生命工学科、物理工学科、マテリアル工学科、電気電子情報工学科、機械・航空宇宙工学科、エネルギー理工学科、環境土木・建築学科】の合格最低点推移を見ます。

合格最低点推移(2010から2019年度)

(表1)名大工学部(各学科)の合格最低点の推移(2010~2019年度)
年度 化学生命 物理工 マテ工 電気電子 航空宇宙 エネルギ 土木建築 最低点
学科
2010 1192 1193 1197 1244 1188 土木建築
2011 1103 1108 1129 1161 1095 土木建築
2012 1226 1236 1238 1274 1213 土木建築
2013 1148 1147 1180 1208 1136 土木建築
2014 1004 1005 1007 1096 986 土木建築
2015 1092 1118 1130 1195 1095 化学生命
2016 1125 1138 1153 1220 1126 化学生命
2017 1205 1240 1237 1260 1325 1215 1187 土木建築
2018 1174 1206 1157 1247 1269 1212 1178 マテ工
2019 1106 1125 1113 1156 1207 1110 1124 化学生命
平均 1137.5 1151.6 1169.0 1169.7 1219.9 1179.0 1132.8 土木建築
標準偏差 62.5 67.1 51.3 70.6 60.6 48.8 62.5

1900点満点(総合点)
黄色で示した部分が名大工学部入試において合格最低点だった学科
マテリアル工学科及びエネルギー理工学科は2017年度に新設

学科ごとの最低点回数

(グラフ1)名大工学部(各学科)における最低点回数(2010~2019年度)

名大工学部_学科毎最低点回数(2010-2019)
マテリアル工学科及びエネルギー理工学科は2017年度に新設




得点率(%)で換算

合格最低点をわかりやすく得点率(%)表示にしてみます。

(表2)名大工学部(各学科)の合格最低得点率(%)の推移(2010~2019年度)
年度 化学生命 物理工 マテ工 電気電子 航空宇宙 エネルギ 土木建築 最低点
学科
2010 62.7 62.8 63.0 65.5 62.5 土木建築
2011 58.1 58.3 59.4 61.1 57.6 土木建築
2012 64.5 65.1 65.2 67.1 63.8 土木建築
2013 60.4 60.4 62.1 63.6 59.8 土木建築
2014 52.8 52.9 53.0 57.7 51.9 土木建築
2015 57.5 58.8 59.5 62.9 57.6 化学生命
2016 59.2 59.9 60.7 64.2 59.3 化学生命
2017 63.4 65.3 65.1 66.3 69.7 63.9 62.5 土木建築
2018 61.8 63.5 60.9 65.6 66.8 63.8 62.0 マテ工
2019 58.2 59.2 58.6 60.8 63.5 58.4 59.2 化学生命
平均 59.9 60.6 61.5 61.6 64.2 62.1 59.6 土木建築
標準偏差 3.3 3.5 2.7 3.7 3.2 2.6 3.3

単位:得点率(%)

1900点満点(総合点)
黄色で示した部分が名大工学部入試において合格最低点だった学科
マテリアル工学科及びエネルギー理工学科は2017年度に新設

推移グラフ

(グラフ2)名大工学部(各学科)の合格最低得点率(%)の推移グラフ(2010~2019年度)

名大工学部における合格最低点の得点率換算(2010~2019年度)
マテリアル工学科及びエネルギー理工学科は2017年度に新設

統計的に最も入りやすい学科

環境土木・建築学科

根拠
  • 過去10年で平均合格最低点(得点率)が59.6%と最下位。
  • この期間、工学部において最低点が最下位だった回数が6回と最も多い。

この10年間で最低点だった回数が6回と最も大きく、平均合格最低点(得点率)も最下位であるため、名大工学部において『環境土木・建築学科』が最も入りやすいと言えます。
ただし、化学生命や物理工などとそれほど大きな差はなくかなり僅差です。

逆に統計的に最も入りにくい学科

機械・航空宇宙工学科

根拠
  • 過去10年間、平均合格最低点(得点率)が64.2%と7学科中で最も高い。
  • 過去10年間、工学部で常に合格最低点トップ
  • 当然だが、最低点が学部最下位だったことが10年間で1回もない

機械・航空宇宙工学科は疑いなく名大工学部で最も難しい学科であることが、深く考察するまでもなくデータから明らかです。