こんにちは。以前、2020年度阪大入試について、理・工・基礎工の合格最低点を予想していましたので、ここで実際はどうだったか答え合わせをしたいと思います。
私の予想は的中していたでしょうか!?
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根拠となった各予備校評価
まず予想の根拠としたのが、3大予備校の難易度評価でした。
ここでサマリーを再掲しておきます。3大予備校の評価を平均すると、だいたい以下のような分析でした。
英語 | 数学 | 物理 | 化学 | 生物 | |
難易度評価 | 昨年並み | 易化 | やや易化 | 昨年並み | 易化 |
総合すると、およそ易化傾向であったため、総合的に見れば『合格最低点は上昇する』と予想していました。
【理学部】合格最低点予想と結果
理学部の合格最低点予想の答え合わせをしたいと思います。
一番の肝は、私は生物科学科(生物科学コース)の点数が大幅に上がると予想していました。
というのも、例年合格最低点が高いことに加え、生物が易化していたためです。
年度 | 数学 | 物理学 | 化学 | 生物科 生物科学 |
生物科 生命理学 |
2020予想 | 628 |
618 | 628 | 681 | 624 |
2020結果 | 649.4 | 615.05 | 595.7 | 586 | 587.35 |
差 |
+21点 |
-3点 |
-32点 | -95点 |
-37点 |
物理学科はほぼ的中、生物科学科は約100点も下回り、大きく外れました。
物理学科、数学科、化学科の予想はまずまず的中!
生物科学科は大外れ!生命理学は微妙。
分析
だいたい当たっている学科もあれば、大きく外れている学科もありました。
数学科の最低点が高いという阪大理学部には珍しい結果となりましたが、これの理由は一つで、『数学が簡単だったから』で間違いありません。
数学科を志望する受験生には、今年の阪大数学は簡単ようでした。
逆に、生物学科を中心に、その他の学科の受験生にとっては、そこまで易化とはならなかったようです。
生物学科の方は、私の予想より100点近く低いと言う結果になり、大きく予想から外れてしまいました!
【工学部】合格最低点予想と結果
同様に工学部も見ていきます。
工学部については、予想の段階では数学の易化により2019年度より50点の上昇と見込んでいました。
年度 | 応用自然 | 応用理工 | 電子情報 | 環エネ |
地球総合 |
2020予想 | 610 | 621 | 630 | 633 | 639 |
2020結果 | 607.75 | 619.5 | 642.8 | 606.45 | 612.05 |
差 |
-2点 |
-1点 |
+13点 | -26点 |
-27点 |
予想の範囲内に落ち着きました。
概ね根拠
工学部については、どの学科も想定通りの結果となりました。
特に応用自然、応用理工は予想と数点の差でした。
電子情報は、唯一、予想よりもプラスであり、想定以上に健闘していました。
【基礎工学部】合格最低点予想と結果
同様に基礎工学部も見ていきます。
基礎工学部についても、予想の段階では数学の易化により2019年度より50点の上昇を見込んでいました。
年度 | 電子物理 | 化学応用 | システム | 情報 |
2020予想 | 643 | 631 | 659 | 669 |
2020結果 | 605.72 | 596.49 | 614.19 | 637.7 |
差 |
-37点 |
-34点 |
-45点 | -31点 |
全体的に予想よりも低く、外してしまいました。
分析
恐らく2019年度の合格最低点が高かったのもあると思いますが、今年は基礎工学部の合格最低点が低い傾向にありました。
確かに数学易化の影響で、昨年よりは合格最低点は上がっているのですが、平均して理学部と工学部の伸びには及びませんでした。
まとめ
阪大理工系学部の合格最低点予想の答え合わせを行いました。
予想は、概ね近い結果だった学科もあれば、大きく外れてしまった学科もありました。
しかし全体的に見れば、予想よりも低い結果になりました。
今年の阪大入試は、数学の易化が重要なポイントでした。
医学部医学科の合格者の中には、数学満点だった人も居たようです。(Twitterでみました。)
理学部数学科の結果を見てもそうですが、数学が得意な受験生には圧倒的に有利な年度になたことが推定されます。
全体的に、もう少し高いかなと予想していましたが、概ねそれを下回る結果となりました。
以上です。