進路選択

【学部学科】生物選択者にオススメの現実的な進路【大学受験】

生物選択者の人はたいてい、生物という科目が好きだから選んだというだけで、それほど進路について深く考えたワケではなかった人が多いのではないでしょうか?
管理人はそうでした。
そして生物で受験できる進学先が割と少ないことに少し焦ることもあるかと思います。
理系の人にとって、進学先の学部学科選びはその後の人生に影響するので、志望校選択と同じくらい重要です。
そこで、この記事では化学・生物だった管理人が受験生に対して、経験を踏まえたアドバイスを送りたいと思います。

進学先の学部学科選びは大学選びと同じくらい重要。

まず生物選択者は選択肢が少ない

はじめに認識しないといけないことは、生物選択者は物理選択者よりも受験できる学部学科が少ないということです。
医歯薬系を除くと

  1. 生物系
  2. 化学系
  3. 農学系
  4. 数学・情報系(?)

ぐらいしかありません。
物理選択だと。理系の王道でもある、機械系や電気系などの学科に進学することができますが、生物系では実質的に不可能です。
なので限られた選択肢の中から後悔のない選択をする必要があります!

総合的に絶対オススメな『化学系』

私がオススメするのは化学系です。
とりあえず化学系の学科に入っておけば問題ないかなと思います。
例えば理学部化学科や工学部応用化学科などです。
理由は色々ありますが、大きくわけて2つあります。

おススメ理由①~優良な就職口が多い~

何と言っても、化学系には優良な就職先が多く存在しています。
化学を学んだ学生にとって、優良な受け皿が沢山あることほど有り難いことはありません。
例えば、日本には財閥系などの大企業が多数存在しています。
住友化学や三菱ケミカルなどの総合化学メーカーや東レなどの繊維メーカーなど、年間売上が1兆円を超える企業も珍しくありません。
日本は伝統的に化学が強く、たくさんの企業が戦前から活躍してきました。

三菱ケミカル、住友化学、積水化学、信越化学、三井化学、東レ、帝人、旭化成、ブリヂストン、王子製紙、JXTG、出光興産、コスモ石油、花王 etc
(年間売上が1兆円以上の化学メーカーの一部)

これらの大手企業は規模が大きいので採用数も多いです。
また、大手化学メーカーは安定していて給料も良い傾向にあります。
上記のような大手メーカーだと平均年収800万円がスタンダードと考えて間違いありません。
だいたい40歳ぐらいで年収800万円、50歳で950万円のイメージです。
家族を持ったり家や車を買ったり、安定した生活が可能です。

おススメ②~学問としてつぶしが効く~

化学という学問は世の中の基礎といっても過言ではありません。
世の中のほとんどの製品は言ってしまえば化学です。

車で言えば、車体の材質は高分子化学、バッテリーは無機化学や電気化学、塗料は分散などの複合的な化学技術、タイヤの材質も高分子化学。

飲料、食品、医薬品、サプリメント、衣類、飛行機の材質、電池、などなど全て化学です。
なので、化学をしっかり勉強した人は世の中の様々な分野から必要とされます。
医薬品の開発も、かなり詳細は化学的知識を持っていないとできません。
身の回りの物のほとんどが、企業や大学の化学系研究者が頑張って開発してきたものです。
今も活発な研究開発が行われています。

加えて、化学の知識・考え方は、どの分野でもかなり共通しています。
私は化学メーカーで働いていますが、新しい仕事内容に直面しても、大学で学んだ化学の基礎的な考え方を用いて対応することができます。
なので転職も比較的容易です。

あまりオススメしない『生物系』・・

生物選択者だからといって、安易に生物系の学科に進学するのはオススメしません。
なぜなら、生物学で食べていくことは圧倒的に難しいからです。
生物学は非常に知的好奇心をくすぐる学問ですが、それを実社会で技術として活かすことは簡単では有りません。
純粋に生物学を活かせる職種というのは、研究者や医師以外にはあまりないのが現状です。

生物系の会社は絶対数が少ない

純粋な生物系のメーカーで売上が数千億円を超えるような企業というのはほとんど存在していません。
バイオの技術が活かせる企業というのは飲料メーカーや農薬・肥料メーカーなどですが、飲料メーカーはそれほど積極的に研究開発しているわけではないですし、農薬・肥料メーカーで有名な住友化学や三井化学などは、基本的に化学メーカーで、メインは化学です。

第3のビールなどの開発もありましたが、サントリーやアサヒビールなどは、基本的に既に安定して利益を出せるドル箱商品があります。

化学系や薬学系との競争

純粋に生物だけを研究・開発している企業というのはほとんどありません。
そのため生物系の人は、少しでも生物に関連した事業を行っている『製薬メーカー』や『化学メーカー』などに応募することになりますが、そこでは当然、本職の薬学系や化学系の学生が多数応募してきています。
そういう状況下で戦わないといけないので、生物系の就職はかなり厳しいのが現実です。
また、入社した後も本職の薬学系や化学系と競争しなければいけないので、かなり努力が必要です。

生物系の進路としては、化学メーカーや公務員がかなり多いです。

入試では化学系より難しいことが多い

これはとても不思議な現象ですが、受験の段階では生物学科の方が化学科よりも偏差値が高いことが多いです。
これは生物系の定員の少なさも一つの理由ですが、恐らく生物という学問に魅力を感じる人が多いからだと思います。
しかし化学系の方が社会では間違いなく重宝されるのに、受験では生物系の方が難しいって納得できますか?
化学出身で化学系の世の中からの需要を知っている私としては、生物系のコスパの悪さが気になってしまいます。

農学系も生物系と同じ

生物系に絞って話をしましたが、農学系も同じで、専門を100%活かして就職すると言うのは難しいです。
結局、化学メーカーに就職したり、役所や教師などの公務員になったりするのが多いです。
農学と全く関係のない金融やIT系などに進学する割合が高いのも特徴です。

農学でも有機合成などを行う研究室だと就職は大丈夫です。

数学系は・・

就職に関しては数学系は言うまでもないです。

天才は金融のエリートか研究者へ。それ以外は教師など。

まとめ

  • 生物選択者が可能な進路で、世の中からの需要が大きいのは『化学系』です。
  • 日本には売上数千億~数兆円の化学メーカーが山ほどあります。
  • なので、化学をしっかり学べばそれなりに働き口は有ります。
  • 学問的にも物質の基礎を学べるため哲学的要素もあり面白いと感じます。
  • 生物はやる気のある人にこそオススメです。
無難でコスパがよくて学問的にも面白いのが化学。
努力は必要だけどオススメ。