進路選択

【受験生向け】阪大で化学を学ぶための学部学科選択

大阪大学は伝統的に理系が強く、その中でも化学を大学で学びたいと思っている受験生は多いと思います。
しかし阪大は【医学部・薬学部・歯学部・工学部・基礎工学部・理学部】と6つも理系学部があるのに加え、化学を学べる学科が複数あるため、どの学部で学べばいいかわからない人も多いと思います。
そこでこの記事では、阪大出身の管理人が阪大志望の受験生向けに、化学系の学部学科を紹介したいと思います。

阪大で化学を学べる学部学科は一つではない

阪大は理系に強い総合大学であり、化学を学べる研究室も実は沢山あります。
理学部化学科だけが化学を学べる進路だと思われがちですが、そうでもありません。
受験生にとって王道な選択肢は、次の3つです。

①理学部化学科

入試の特徴

工学部・基礎工学部と違い、化学・生物で受験可能です。
なので生物選択で化学を学びたい学生は、理学部化学科が最有力候補になります。
物理が必須です。
そのため女子の割合が理学部化学科よりも少ないことが多いです。
«センター300点+2次700点 合計1000点満点)»

2018年度偏差値(河合塾):60 (センター得点率:79%)

学科の特徴

大学院の理学研究科では、化学専攻高分子化学専攻に分かれるのが特色です。
化学専攻では有機化学や無機化学を始め分析化学や量子化学などの研究室があります。
加えて薬学に近い内容の研究を行っている研究室もあります。
高分子化学専攻では、高分子やタンパク質に関する研究室があります。
生物選択者が入学できることから女子の割合が高いのも特徴です。

基礎工や工学部よりも、『基礎的』な研究を重視しています。

就職状況

理学部化学科の学生は毎年80%以上が大学院(理学研究科)に進学します。
総合的に見て就職先はかなり良いと思います。(大学院)
東レ、積水化学、JXTG、武田薬品、クラレ、ブリヂストンなど日本を代表する大企業に就職しています。
特に高分子化学は就職が良いです。

どの企業でもハンデになることは全くありません。

②基礎工学部化学応用科学科

入試の特徴

物理が必須です。
そのため女子の割合が理学部化学科よりも少ないことが多いです。
«センター300点+2次700点 合計1000点満点)»

2018年度偏差値(河合塾):60 (センター得点率:81%)

学科の特徴

90%以上が大学院に進学します。

理学部と工学部の中間と良く言われます。

就職状況

非常に良いです。(大学院)
理学研究科の化学系もそうですが、新日鉄住金や三菱ケミカルを始め、日本の大抵の大手化学メーカーに就職しています。

③工学部応用自然科学科

入試の特徴

物理が必須です。
そのため女子の割合が理学部化学科よりも少ないことが多いです。
センター比率が理学部や基礎工学部よりも高いのが特徴です。
«センター350点+2次650点 合計1000点満点)»

2018年度偏差値(河合塾):60 (センター得点率:80%)

学科の特徴

80%以上が大学院に進学します。

工学部は基礎工や理学部よりもより、実学に即した研究を行っています。
ただ、基礎を疎かにしているかと言われれば、それはありません。
実社会で利用価値のあるものを基礎から研究しているというイメージです。

就職状況

非常に良いです。(大学院)
日本の名だたる大企業に就職しています。
花王(株)社長の澤田 道隆氏は、昭和54年大阪大学工学部卒業です。

結局どれに進学したらいいの?

工学部は実学理学部は基礎基礎工学部はその中間という具合に、学内で差別化が図られています。
なので実学志向の人は工学部へ、基礎研究を極めたい人は理学部へ、どっちもやりたい人は基礎工学部へ進学するのが良いと思います。
しかし、結局のところ、化学を学ぶと言う意味では、そこまで大きな差はないのが実情です。

就職の点で言うと、工学部と基礎工学部が理学部よりほんの少し有利な印象です。

入試偏差値的にはこれら3つの学部学科は僅差です。
なので、大学でやりたいことが明確な人以外、センター試験の結果で進路を決めるのも一つの手です。

工学系は実社会に即している分、理学系より多少就職は良いです。

それ以外は?

理学部生物系

理学部の場合、生物学科生命理学コースに入学しても大学院で化学を研究することが出来ます。
実はこのコースは学部3年の研究室配属のときに、生物/物理/化学の中から研究室を選ぶことが出来ます。
なので生物系にも関わらず化学系の研究室に行くことが可能です。

生物学科生命理学コースは比較的最近できたコースです。
(10年ちょっと前)

薬学部

実は薬学部でもかなり化学系に近い内容の研究を行うことが出来ます。
実際、製薬というのは有機合成を行うなど、ほとんど化学に等しいです。
また学部の授業では、有機化学や熱力学、分析化学など、化学系の学生と同じような内容の科目が必修です。
なので薬学部に入り、創薬系の研究室に行くことでも化学を勉強することが出来ます。

薬学∈化学です。

阪大化学系の実力は?

研究力

国内では東大・京大に次ぐレベルです。

就職力

国内では東大・京大に次ぐレベルです。
他の旧帝大よりもアタマ一個分抜けています。

評判

全国区の大学です。

まとめ

  • 阪大には化学を学べる学部学科がたくさんあります。
  • 特に理学部化学科基礎工学部科学応用化学科工学部応用自然科学科には、様々な化学系の研究室が用意されています。
  • 受験生で化学系の進路に迷っている人は、少なくとも上記の3学科のどれかに進学すれば問題ありません。
  • 実際、その3つだと、どれに進学したとしてもそれほど大きな違いはありません。それより研究室選択の方がキャリアに影響します。
  • 研究力・就職力・評判どれをとっても阪大化学系が日本有数なのは保証します。