こんにちは。情報技術のめざましい発達に伴い、情報系人材の価値が急上昇していることは良く知られていますね。その結果、これまで京大や阪大などの難関大学で情報系学科の受験難易度が上昇していることを本サイトで何度かお伝えしましたが、今年もやはりその流れを踏襲する形となりました。
優秀層はあきらかに情報系に流れています。
この記事では、情報系学科を擁する2大学3学部、①京大工学部、②阪大基礎工学部、③阪大工学部の3つをみることで確認します!
Contents
①工学部1位であった京大の情報系学科
京都大学の工学部には6つ学科があり情報学科はそのうちの1つですが、情報学科がここ数年の傾向通り、今年も入試で工学部トップでした。
合格最低点を比べる
最下位の工業化学科と比べると、67点も上回っています。
また、2位の物理工学科と比較しても、46点上回っています。圧倒的です。
ちなみに工学部で情報学科を抜いた場合の合格最低点の平均点は523点です。
なので他学科よりおよそ50点高い計算です。
1000点満点なので、数学の大問1.5個分ぐらいの点数でしょうか。
合格者平均点と合格者最高点もトップ
また、合格者平均点、合格者最高点もぶっちぎりで工学部No.1でした。
まずは平均点を比較します。
地球工学科 | 建築学科 | 物理工学科 | 電気電子工学科 | 情報学科 | 工業化学科 | |
平均点 | 541.9 | 575.5 | 586.4 | 561.0 | 622.0 | 534.7 |
得点率 | 54.2% | 57.5% | 58.6% | 56.1% | 62.2% | 53.5% |
1000点満点
情報学科の合格者は京大工学部で唯一、平均で6割以上得点していることがわかります。
地球工学科 | 建築学科 | 物理工学科 | 電気電子工学科 | 情報学科 | 工業化学科 | |
最高点 | 699.8 | 681.1 | 721.2 | 698.0 | 795.8 | 729.7 |
得点率 | 70.0% | 68.1% | 72.1% | 69.8% | 79.6% | 73% |
合格者最高点を比較しても圧倒的です。明らかに情報学科の難易度が高いことが分かります。
阪大の基礎工も情報系がトップ
阪大には、基礎工学部に『情報科学科』というコンピューター系の学科がありますが、その合格最低点、および合格者平均点が、その情報科学科も近年の傾向通り、基礎工学部でNo.1でした。
③阪大工学部も情報系
阪大工学部もここ数年の傾向通り、情報系がトップでした。
(電子情報工学科)
まとめ
情報系は明らかに難化している!
このように関西の旧帝大トップ校である京大と阪大の2020年度入試結果を見ていく事によって、情報系学科が今いかに人気で、競争率が高いかを確認することができました。
今後、コロナウイルスの状況も相まって、より情報技術の需要が高まる可能性もあります。その場合、ますます情報学科の人気が高まるでしょう。
(家でプログラミング)
また、コロナウイルスの如何に関わらず、今後も情報人材の需要は増大し続け、同時に大学受験でも情報系学科の難易度は上がり続けるでしょう。それが世の中の流れです。
それだけ情報については学ぶ価値があるので、高い難易度に尻込みせず環境の整った京大や阪大の情報学科を目指して欲しいと思います!