こんにちは。シュガーです。
今回は旧帝大受験生、つまりレベルの高い国立大学を受験予定の生物選択者が受けるべき、私立の併願校について考えます。
というのも、物理選択者と違って生物選択者は情報が少ないんですよね。
①受験科目としてあるか、②レベルは適切か、など色々と考えるべきことがあります。
この記事では、その辺の事情を考えて旧帝大併願校として最適な私立について検討したいと思います。
Contents
生物選択者に最適な併願校の条件
まず、旧帝大のような難関大学を受験する生物選択者にとって、最適な私立大学とはどんな大学なのか?について僕の意見を書いておきます。
- 受験科目として生物がある私立大学
- 論述や考察など難易度の高い問題を出す私立大学
- ある程度格が高く高偏差値の私立大学
「受験科目として生物がある」私立大の学部学科を選ぶのは当然として、問題も論述や考察、計算問題を出題するところが良いです。出題範囲としては、「遺伝」「遺伝子」「細胞」「神経」など、旧帝大で頻出の内容が頻出だとなお良いです。
生物選択者の併願私立大リスト
◎早稲田大学
早稲田は生物選択者の旧帝大受験生に非常にオススメです。
先進理工学部と基幹理工学部の一部の学科で生物受験できますし、生物の問題も論述や考察が多くレベルの高い問題が多いので練習になります。(創造理工は生物×)
学部 | 学科 |
創造理工学部 | 全学科で生物受験×。 |
基幹理工学部 | 学系Ⅰ、学系Ⅲで生物受験○。 |
先進理工学部 | 応用化学、生命医科学、電気・情報生命工学科で生物受験○。 |
早稲田はさらに良いことに、出題分野として『遺伝子』の問題が非常に頻出なのも特徴で、旧帝大の出題傾向と一致しています。
(東大や京大、阪大など、全ての旧帝大で遺伝子分野は頻出。)
論述 | 非常に多い。 2~3行で書かせる問題が多い。 |
考察 | 難易度の高い考察問題が出題される。 |
出題分野 | 遺伝子やたんぱく質などに非常に偏っている。 |
その他 |
グラフなどの描図問題も出題される。 |
難易度も高く、生物に自信のある受験生は是非早稲田を受けて欲しいですね。
×慶應義塾大学
生物選択者にとって慶應はダメです。
というのも、慶應は医学部以外、生物で受験できる学部がないためです。
(理工学部は生物選択不可で物理化学オンリーですし、薬学部も化学1科目で生物なし。)
慶應で生物受験できるのは医学部だけです。
(ただし慶應医学部はかなり難関なので、東大志望者を除いて普通の旧帝大受験生はさすがにあまり受けませんね・・)
学部 | 問題の特徴 |
理工学部 | – |
薬学部 |
– |
医学部 | 実験考察問題、論述問題多い。 基本用語を問う問題も出る。 疾病の種類など、医学関係の問題も少しでる。 |
〇関関同立
関関同立は全大学生物受験OKです。
(学科によっては不可のところもあるかもしれません。要確認。)
なので京大や阪大など、関西圏の旧帝大志望者や、神戸大などの難関大志望者は関関同立で生物のアウトプットを行うことが可能です。
ただし、難易度が早稲田や旧帝大と比較すると明らかに簡単で、予行演習としてはやや役不足感が否めないところはあります。
同志社にせよ、典型問題が多く出題されます。
大学 | 論述量 | 問題の特徴 |
同志社大 | 少ない | 論述少なめ 考察がたまに出る 基本的な語句問題も多い 生態系など含めた全分野から出題 |
立命館大 | やや多い | 論述そこそこ多い 空欄補充多い 生態系からの出題が多い |
関西学院大 | 少ない | 論述量少なめ 空欄補充多い 遺伝は毎年出題される 難易度はやや簡単 |
関西大 | 少ない | 論述少なめ 空欄補充多い 基礎的な用語を問う問題が非常に多い |
関西の受験生は地理的な問題からどうしても関関同立になりがちですが、慶應医学部や早稲田と比較するとかなり簡単です。
同志社と立命館が多少は骨があるので旧帝大受験生にはオススメですが、それでもやはり基本問題が多く旧帝受験生なら8割は必須でしょう。
関西学院と関西大はかなり簡単なので8~9割以上目指して欲しいところです。
まとめ
旧帝大を受験する生物選択者が受けるべき、私大併願校について情報をまとめました。
試験問題の質、大学のレベルなどを総合的に考慮して、最もおススメなのは早稲田大学(基幹/先進理工学部)です。
難易度の高い論述と考察、描画などオンパレードで、出題内容も遺伝子関連の問題がよく出題されるので、旧帝大受験生は是非本番前に力試しとして受けて欲しいです。
関西圏の受験生は、地理的に関関同立になるかもしれませんが、その中なら同志社か立命が難易度的にやや高めでオススメです。
関西圏なら同志社 or 立命。