旧帝大の7つの大学で、英作文が課されない大学は今のところなく、毎年出題されています。
加えて一橋大学、東京工業大学でも必ず出題されています。
つまり難関大学では必ず出題されると言えます。
一般的に英作文は難しく、苦手とする受験生が多いのが事実です。
しかし英作文は必ず出題されることに加え京大や阪大などでは、ウェイトもかなり大きいため、ココで点数をとらなければなりません。
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まず知って欲しいコト
英作文は苦手な人が多いと書きましたが、それは「当たり前」なのです。
普段から英語で話すわけでもメールするわけでもないのに、初めから英語で発信出来ていたら驚きです。
それは旧帝大合格者だってそうです。
と思っている人は、考えを改めてください!
旧帝大で出される英作文の種類
自分の志望校で、どのようなタイプの英作文が出題されるかは、早めに把握しておきましょう。
そして少しづつ対策しましょう。
表. 難関大学で出題される英作文(2018年) |
|
大学名 | 英作文の種類 |
---|---|
北海道大 | 自由英作文 |
東北大 | 自由英作文 + 和文英訳 |
東京大 | 自由英作文 + 和文英訳(※) |
名古屋大 | 自由英作文 + 和文英訳 |
京都大 | 自由英作文 + 和文英訳 |
大阪大 | 自由英作文 + 和文英訳 |
九州大 | 自由英作文 + 和文英訳 |
一橋大 | 自由英作文 |
東京工業大 | 和文英訳 |
参考. <東大和文英訳(2018)>
(B) 以下の下線部を英訳せよ。
「現在の行動ばかりかまけていては、生きるという意味が逃げてしまう」と小林秀雄は語った。
それは恐らく、自分が日常生活においてすべきだと思い込んでいることをやってそれでよしとしているようでは、人生などいつのまにか終わってしまうという意味であろう。」
傾向が変わってきた
一昔前の京大では和文英訳のみが出題されていたが、近年自由英作文型の出題がされるようになりました。
昔は小説や評論文の一節などの抽象的な日本語を英語に訳すという非常に難解な出題もよく見られました。
英語の専門家でもなく英語経験もそれほどない受験生に、抽象的で堅い文章を英訳させることは、あまり正しくないという時代の流れだと思います。
このような実用主義への転換がなされてきたのは日本の英語教育にとって喜ばしいことだと思います。
(そもそも実用的な英語すら満足に使えないのに、それ以上に高度な英語力が必要な心情的の吐露や難解な抽象的文章の表現などが出題されていたこと自体が変だと思います。)
対策
英語表現のインプットとアウトプットが重要です。
旧帝大の英作文といえど、基本的な英語表現の組み合わせでしかありません。
とにかく英語表現にたくさん触れ、英語的な言い回しができるようになりましょう。
また、しっかりアウトプットできるか試す意味でも、たくさんの英文を書く練習をしてください。
書く場所は自分のノートでも、Z会などの添削でも、インターネットの掲示板やSNSでも何でも良いですし、色々試した方がいいです。
実際に英文を書く練習をすることが英作文力を向上させる基本です。
心構えとしては、完璧に訳そうとしないことです。
日本語と英語では完全にニュアンスまで一致させることは不可能です。
だいたい同じような意味になればそれで100点です。
変に減点されないようにするために、文法ミスやスペルミスには注意して下さい。
ただスペルミスでの大きな原点は、あまりないと思います。
ビビりすぎないようにしてください。