受験全般

【大学受験】完璧主義は逆にダメ。8割でいい。

私自身も実はそうでしたが、家庭教師などをしていても、やたらと『完璧主義』な人がいます。
そして教師などからはよく「絶対に理解できるまで勉強すること!」と口を酸っぱくして言われます。
しかし、本当にそれでいいのでしょうか?完璧に理解するって、なんなん?(twitter流行取り入れ)

完璧に理解できるなどと思ってはいけない


まず絶対に捨てて欲しい考えとして『自分は頑張ったら絶対に理解できる』などという変な自信です。

そのような考えは、時として粘り強さなどのプラスに働くこともありますが、こと難関大学受験に関しては圧倒的にかえってマイナスに働くことが多くあります。

私が特にそれを感じるのは、理系数学物理化学など、内容的に高度で難しい学問を学ぶときです。

理系科目を隅から隅まで全部理解するのは、無理です。
その考え方で成功している人がいるとしたら、ボルツマンレベルの天才だけでしょう。
それ以外の圧倒的多数の人は、普通に失敗します。
当然成績は一定以上には上がらないし、難関大学も落ちます。

ボルツマン

これは自分の経験からも、家庭教師をしていた経験からもそうです。
『よくわからんけど、こういうことなんやろ?』という感じの態度の人は成功しました。8割ぐらい理解できたらOKという考えです。

しかし、腑に落ちない点が少しでもあると全く前に進めない人や、理解できない点が一個でもあると全部理解できないみたいな思考の人は、成績が伸びませんでした。

よく言われる『全部理解するまで勉強』しても、成績は上がらないのです。

完璧主義がダメな理由


完璧主義な人が大学受験やその他で失敗する率が高いのは、ほぼ定説です。
しかし、何故、完璧主義はダメなのでしょうか?

1割を8割にする労力 <<< 8割を10割にする労力

よく言われることですが、どんな内容であれ、8割まで到達するのに必要な労力はそれほどですが、そこから10割にもっていこうとすると相当な労力が必要なことがよくあります。


例えばピアニストを例にとりましょう。
コンクールを聴きに行った人ならわかると思いますが、コンクールにでるような人はプロでなくとも、十分上手いです。
しかし、そのような人たちも、世界で芽が出る確率は非常に低いです。
そこからドイツなどのヨーロッパへ留学し、高額な費用をかけてトレーナーから厳しい指導を受けて鍛錬を積みます。
そこまでしても、技術的に世界のトップレベルに到達できるのは、ほんの一握りです。

受験レベルとは格が違う話ですが、でも結局そういうことです

能力的限界


人間は、考えてもわからない場面が絶対にあります。
例えば、今まで日本で暮らしてきた人が、突然英語を聴いても、絶対に理解できません。
同じように、これまで数学的考え方をしたことがなかった人が、いきなり数学の高度な内容を理解できるわけがないのです。

そもそも理解できるような内容ではない


そして、これも往々にしてあるのですが、そもそも完璧に理解できるようにはなってないことがよくあります。

特にやはり理系科目に多いです。
例えば化学のK殻L殻などの電子軌道の話。


何で原子にはそんな軌道があるのか?と思ったことがある人は多いと思います。
しかし、高校生がいくら考えたところで、絶対に答えには辿りつきません。

それを理論的に導き出すためには、大学以降で習う『量子化学』の知識が不可欠ですし、各種近似式も理解しないといけないし、物理の知識も必要です。

またさらに深く問い詰めると、『量子化学』にしたって、何故シュレーディンガー方程式が成り立つのか?などと言われると、答えようがありません。

何でE=MC2が成り立つの?と言われても答えられないのと同じです。哲学ですね。

『あ、そうなんだな。原子には電子が周る軌道があって、しかも一個ではなく電子の数に応じてk,l,mと複数存在するんだな』
ぐらいでOKなのです。というか、その態度が受験的には大正解です。

そこから深く考えても、哲学的思考力は深まるかもしれませんが、大学受験で考えると時間だけが浪費されます。
世の中の不思議さは感じ取れるかもしれません(それはそれで大事)が、受験には落ちます。

成績が伸びる考え方


自分はまだまだ無知だ』という謙虚さと、同時に『“いつか”自分には理解できる』という自信の、2つの態度が大事だと私は考えます。

なんとなく相反しそうな2つの態度ですね

理系数学や理科など、内容的に難しいです。簡単って言ったらそれは嘘です。
なので、変に自分を大きく見せようとして無理に”完全”に理解しようとしても無理なものは無理です。
まずは理解できるところまで理解しましょう。

8割をとりあえず目指す。

しかし、完全に諦めてしまってはいけません。
虎視眈々と、逆転の機会を伺うのです。他の様々な内容を学習していく中で、ある時線と線がつながるように、ほぼほぼ理解できるときがきます。

ここで重要なのは、学習し続けることと、理解できなかった内容を頭の片隅に置いておくことです。

確かに、難しい内容にぶち当たった時、理解できない自分に焦りを感じることはあります。

しかししこで焦らず、『今は100%は理解できないけど、もう少ししたら見とけ!』と思える人が成功します。