生物

【旧帝大】私が『生物』偏差値70超えるまでに行った学習方法【生物勉強法】

私は受験のとき、化学・生物選択でしたが、特に生物が好きで得意科目でした。
(現在の専門は化学ですが。)
特に2次型の生物が好きで、駿台全国模試で偏差値70を超えたり、割と難しめの年の阪大2次本番で7割取れました。
その私が行ってきた生物の学習履歴を紹介します。

Contents

学習初期

生物の基礎学力のUPの時期。ひたすら基礎でOK

生物を学習し始めた最初期は、本当に基礎の基礎から始めました。
教科書を読んでもイマイチ頭に入らなかったので、まずは知識ということで、生物語句を書き込む形式の”ノート系参考書”を使い基礎知識を頭に入れました。

生物はまずは難しいことはやらなくていいです。
教科書や参考書を読みながらでいいんで、“整理ノート”のような参考書で、一個一個語句を覚えていってください。
学校の進捗が遅い場合は、自分で教科書を読みながら、ドンドン進めていってください。

生物はそこまで深い論理的思考や数式的な処理は必要ないですが、知識の量は必要です。

【学習方法】
  • 教科書や参考書を読みながら、語句を埋めていく。
  • 一度目は書き込まずに、学習ノートなどに解答を書く。
  • 2回目解いて、間違えたところは印をつけて後でもう一度解く。
  • ただし『完璧主義』には陥らないように。8~9割理解で来たら次にいこう。

ちなみに私が参考にした参考書は田部本です。↓
田部本は割と簡潔にわかりやすくまとめられていて、図もあるので学習効果は高いです。

学習中期①

基礎~標準へ

ある程度、基礎が固まり始めたら、基礎から標準レベルの参考書・問題集を使用しました。

生物は基本的には『分野別』の学習で大丈夫なので、例えば「細胞とエネルギー」という分野の『光合成』という単元を語句ノートで学んだら、すぐに学習中期に移ってもOKです。
(次の『呼吸』を勉強するときは、また学習初期に戻って基礎の基礎から勉強して下さい。)

読み物系参考書でさらに深い知識

私はここでも田部本を活用していました。
学習初期では飛ばしていた、少し複雑な内容の理解に努めました。

基礎を学び終えた後は、より深く単元を読み込み、自分でノートに図を描いたり文章でまとめるなどを行いました。
生物は知識勝負なので、自分の中で事象を関連付け体系的に理解する必要があります。
そのために参考書をよく読み込むのです。

【学習方法】
  • 難しい内容もよく読み込む。
  • 自分で図を描いたり、文章で説明したりして、自分なりにノートにまとめる。

基礎~標準レベル問題演習で実践力を鍛える

そして、問題演習も並行して行います。
語句だけでなく選択問題記述問題など、より高度な問題にチャレンジ。
私は基礎~標準レベルの参考書として駿台の『理系標準問題集』を使用していました。良い問題集です。

この本の良い所は、基礎から標準レベルへの橋渡しをしてくれるところです。

学習中期②

標準の徹底とやや難への挑戦

田部本や理系標準問題集などで基礎から標準をマスターした後は、その上のレベルにチャレンジしました。
ムズカシイと感じたら、また戻って基礎を復習しました。

少し難しい問題集でハイレベルな典型問題を押さえる

理系標準問題集では、旧帝大レベルの内容を網羅できているといは言い難いので、これに加えて『生物重要問題集』も使用しました。理系標準問題集より少しレベルが上がります。

この本の良い所は、グラフ・計算問題実験考察問題論述問題と言われるタイプの問題の、典型問題がかなり網羅されているところです。

この問題集も良い問題集です。トコトンやり込みましょう。
時々難易度が高い問題が入っているので、学習中期としては8~9割程度の理解度を目途に学習すればいいです。

【学習方法】
  • 基礎から標準レベルの問題をやり込む。
  • 間違えた問題は解答や田部本などで確認しながら理解する。印をつける。
  • 疎かになっていた知識はノートに図や文章でまとめる。

超重要分野の『遺伝』をこの時期からしっかり対策

その他、『遺伝』は旧帝大2次で超頻出の重要単元なので、入念に対策を行いました。
この単元はDNAとのつながりなどかなり深い知識理解力を要求されるので、早めの対策が絶対に必要です。

私は夏期講習に駿台の『遺伝特講』などを受講しました。
(良い講座なので受けても損はないと思います。基礎~標準・やや難ぐらいの内容でした。)

遺伝特講は内容的には下記の参考書とほぼ同じレベルの内容です。(著者も同じ駿台の大森徹氏。)

【学習方法】
  • 予備校に行く場合は予習・復習はキッチリする。
  • 参考書・問題集だけでいく場合は、『遺伝』のような超重要分野に関しては上記のような良書で基礎からみっちり学習する。

同じく超重要な論述問題も早めに対策

またこの頃から旧帝大で必須の論述対策もちょくちょく行っていました。
(通常の問題集の論述問題とはまた別に。)

過去問も少し見ておく

過去問も早めに見ておきました。
過去問を見ておかないと、自分の学習ペースで大丈夫かどうかわからないためです。

直前になって過去問を見て、『難し過ぎて全く解けない』というレベルだと結構大変です。
そうなる前に、事前に対策しておく必要があります。

私の場合は阪大でしたが、阪大はかなりハイレベルな遺伝子関連の問題が特徴でした。
また、『細胞膜』に関する問題もよく出題されるという特徴がありました。

そういう傾向をしっかりと見るようにしました。

学習後期

基礎学力の徹底、やや難レベルの確保、重要分野の更なるレベルアップ

学習後期は、これまでの内容の復習、穴がないかチェック、さらなるレベルアップというようにやるべきことが目白押しなので、結構大変です。
ここが頑張りどころです

基礎学力の徹底

やはりどこまでいっても基礎は大切です。

定期的に田部本や過去に解いた標準レベルの問題は、復習しておきましょう。
私は、どんな時も基礎を疎かにせず、参考書の読み直しや、過去の間違った問題の復習は欠かしませんでした。

また内容を自分なりにノートにまとめることも欠かしませんでした。

超重要分野のさらなるレベルアップ

難関大学では、遺伝を含む、遺伝子(DNA)関連の問題が非常に良く出題されます。
またこの分野は少し融合問題気味であったりして、難易度が高い場合が多いです。

なので、よくトレーニングしました。

考察問題

この時期はよく考察問題のトレーニングを行いました。
考察問題は

  1. 典型問題の応用
  2. 完全な考察問題

の2種類に分かれますが、基本的には①メインで行いました。
本番でも、典型問題をベースにした考察問題の方が、圧倒的によく出題されるからです。

論述対策の継続

この時期も論述対策は定期的に行います。
前述の『お医者さんになろう生物』や『生物苦手問題の解き方』などに加えて、過去に解いた『生物重要問題集』の復習や『大森徹の生物記述・論述問題の解き方』などをしっかりこなしました。

赤本を解く

赤本を数年分、解きました。
阪大レベルだと難しい年は本当に難しいので、手が出なかったりしましたが、それを踏まえて理解が足りていなかった分野の対策や、強化するべき分野の把握などを行いました。

学習中期ぐらいまでのレベルをしっかりやり込めば、全統模試で65は余裕で超えます。
神戸大ぐらいまでの生物ならば、既に十分に合格点がとれるほどの実力がついているでしょう。
しかし、ここから更にもう一段レベルアップできるかどうかが、難関大で合格点以上をとるカギです。

本番直前

論述問題で知識の整理

本番直前にまでなると、今更ジタバタしてもあまり意味内です。
これまで行ってきたことの復習などを中心に、自分の知識をさらに強固なものにしましょう。

論述トレーニングの継続

私は直前は論述問題ばかりを解いていました。
理由は、本番で絶対に出題されると言うことと、論述問題を解くことで、生物の総合的な復習にもなるためです。
私が行ったのは以下の内容です。

  • 駿台の講座で『生物論述ファイナル』という講座を受けた。予習・復習。
  • 『生物重要問題集』『赤本』『生物苦手問題の解き方』『お医者さんになろう生物』『大森徹の生物記述・論述問題の解法』で知識系・考察系の論述問題を解く。そして穴を無くす。
  • 参考書を読みながら、その内容を自分一人で説明できるか頭の中でイメージした。

遺伝子(DNA)分野のトレーニング

この分野は100%出るのが分かっているので、本番直前でもやはり重点的に勉強しました。
とは言え、これまでの参考書・問題集の復習がメインです。

遺伝または遺伝子分野の出題が全くない年は、東大・京大はじめ難関大学では、ほぼないです。

まとめ

生物は本当に覚えるべき知識が多くて大変ですよね。
私もその膨大さにかなり苦労しました。

結局、受験生物はその膨大な知識をいかに要領よく修得するかというところに尽きます。
自分なりにうまく知識を頭にいれていきましょう。

私は本番ではイマイチ力を出し切った感はなかったですが、それでも十分に合格点以上を取れました。
それに、生物は学習していて凄く楽しかったです。

今は良い参考書・問題集が沢山あるので、独学でも十分レベルアップ可能です。

頑張りましょう!