生物

【2次生物】偏差値67以上を目指せる参考書【生物苦手問題113題の解き方】

この本の特徴は生物で最も難関とされている【計算・グラフ】【遺伝】【論述】に焦点を当てた生物参考書です。
私が受験生のときに愛用していた本で、この本のおかげで計算・グラフ問題と遺伝問題に関してはかなり自信が付きました。
旧帝大で生物を得点源にしたい生徒にはとても役に立つ本だと思うので紹介します。

Contents

特徴

大町さんという代ゼミの講師が書かれた本です。
この本は内容的にまあまあ難しく、難関大学専用となっています。
偏差値67以上を目指せる」というのは東大理ⅠorⅡの偏差値が67.5(河合塾)であることを参考にしています。
この本の内容は大まかに

  1. グラフ・計算
  2. 遺伝
  3. 論述

という構成になっています。
内容的に難しく、受験生が苦手で、本番で狙われる可能性の高い、分野になります。

この本は、その中でも問題の選定が非常に素晴らしく、ある程度勉強してきた受験生がさらに大きくレベルアップできるように、体系的に考えられて問題が収録されています。

内容的にやや高度ですが、それでも基礎→応用という流れは崩していません。
またいたずらに難しい問題はありません。
全て重要問題です。

グラフ・計算

【グラフ・計算】では、腎臓や光合成などの頻出問題から、ミカエリス・メンテンの式や一遺伝子一酵素説など、少し難しめの問題も含まれています。
基礎~やや難レベルの問題が収録されています。

グラフ問題では、グラフから読み取ることを考察・論述させる問題などが出題されます。
計算問題では、計算だけでなく、計算に必要な知識を問う問題もあります。

遺伝

かなり問題数を多く扱っています。
連鎖遺伝の他、性と遺伝、遺伝子の相互作用といったジャンルが幅広く収録されていて、穴がないです。

内容的に手ごたえがある問題も多いですが、難し過ぎる問題は一問もありません。
私が受験生だったときは、基礎を駿台の『遺伝特講(夏期講習)』で鍛えて、『理系標準問題集』などで演習したあとこの問題集に取り組みました。

本当に良問が多く、遺伝という現象をDNAレベルでよく理解しておかないと解けない問題ばかりでした。

この問題集を解き終わった後は、模試(や本番)で遺伝の問題で失点することはほとんどなくなりました。

遺伝はそもそも減数分裂における染色体のことがよくわかってないと解けないとうことがよく分かりました。
“相同染色体”とか、サラっと流して理解してしまっていませんか?

論述

論述に関しては、取り扱い問題数がそこまで多くはないため全てを網羅しているわけでは有りません。

全17題
しかし1題に5問ぐらい小問があったりする

どちらかというと論述問題のパターンや着眼点を研究するというところもあります。

ただ内容的にはやはり良問で一度は解いておきたい問題ばかり。

【定義・説明】以下の用語を指定次数で説明せよ。
(1)クローン(30字)
(2)ワクチン(30字)
【定義・説明・意義】以下の用語を指定次数で説明せよ。
(1)細胞膜はどのような役割をもっているか?(60字)
(2)酵素が基質特異性を示す理由を説明せよ(60字)
(3)3種類のRNAの役割を説明せよ(120字)
減数分裂の最初の分裂における性染色体分配と、体細胞分裂における性染色体分配の違いを、100字程度で簡潔に説明せよ。

などなど。
もう少し考察型の論述問題も含まれています。

かなり勉強になりそうでしょ?

悪い点(?)

この本の最も懸念される点は”古い”という点ではないかと思います。
確かに初版が2004年なので今から15年も前のものになります。
その時は生物が生物ⅠⅡという括りでした。

なので『この内容で大丈夫かな?』と思う方も当然いると思いますが、私はそこまで気にしなくても良いと思います。
扱ってる問題は生物の根本的な内容がベースになっているので、それほど時代とともに変わる内容でもないです。

なので大丈夫ですよ。

まとめ

私はこの問題集で計算や遺伝に関して、かなりレベルアップできました。
そして入試で怖いのは、ほとんど計算問題と遺伝問題なので、生物に関してはかなり学力上位に行くことができたと感じました。
実際、阪大2次生物で7割とれましたし、私はこの本かなり良いと思います。
難関大受験予定の生徒にはオススメします。

執筆者である大町先生の授業は今は代ゼミサテライン(衛星授業)で受けれるみみたいです。
私が受験生だったころはサテライン担当は『中嶋先生』というちょっと変わった方でした。
実力も(?)だったので受けませんでしたが、今の受験生は大町先生なら受ける価値アリです。

代ゼミ大町先生サテライン講義のリンク