グローバル化が必須の日本社会において、大学教育でも実践的な英語教育の重要性が高まってきています。
そのような状況下、この記事では日本の有名大学で留学プログラムを必修科目として採用している大学を紹介します。
在学中に絶対海外に行きたい人はオススメです。
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留学をカリキュラムに必修として取り入れている大学
留学を必修にしている大学および学部を5つ紹介します。
国際教養大学(全学部学生)
まずトップバッターは秋田の公立大学である『国際教養大学』です。
英語教育に定評があります。
留学は全学部学生が対象で、交換留学を行います。
期間は1年間で197大学の中から留学先を選べます。
単に語学留学だけでなく専門の授業も受けるようです。
重要なのがこのカリキュラムが『交換留学』という点です。
つまり1年間、日本の学費で留学することが可能ということです。
海外の学費は軒並み高額なので、日本の学費で留学できる、特に国際教養大学は公立大学なので、かなり安い値段で可能な点が良いです。
国際教養大学は秋田にある公立大学ですが、近年注目されてますね。
英語教育が基本とした総合的な教育に評価が高く、グローバル部門を持つトヨタやブリジストン、サントリーなどのメーカーや総合商社からの採用も多いです。
公立なので学費も安く、立地が都会から離れる点を除いては非常にコスパの良い大学だと思います。
千葉大学(全学部学生)
千葉大も全学部学生(および院生)が留学します。
つまり理工系や医学系などの学生も含めて全学生が対象ということです。
2020年度から開始予定で、奨学金制度なども用意されるそうです。
期間はそれほど長くなく、短期留学(2か月以内)が多いということです。
理工系なども要する総合大学である千葉大が、全学生を対象なのは驚きです。
それだけグローバル人材の確保に大学、ひいては日本が危機感を持っている証拠とも言えます。
ただ千葉大レベルだと海外留学に適応できる英語力の学生とそうでない学生に分かれそうです。つまり、何割かの学生は海外に行って遊んで終わりとなる危険性もあるでしょう。
英語力をある程度持っていて、しっかり高い意識をもっている学生にとっては非常に意義のあるカリキュラムになりそうです。
早稲田大学(国際教養学部)
早稲田大学の国際教養学部は2004年にできた比較的新しい学部ですが、英語教育で有名ですね。実力と早稲田ブランドを兼ね備えた良い学部だと思います。
さて、その留学カリキュラムの内容ですがこちらも『交換留学』で期間は1年間、700以上の大学から留学先を選べます。
早稲田大学の1年間分の学費で、海外の大学に留学することが出来ます。
もちろん滞在費は別に必要ですが、まともに海外留学するより断然費用は安いです。
早稲田大学はとにかく良くも悪くも一流企業への就職率が良いです。
慶應もそうですが、旧帝大を超えるほどの大企業への就職実績を持ちます。
就活生に人気な三菱商事や丸紅などの総合商社は海外勤務が非常に多いですが、そういう企業へも早稲田大学国際教養学部なら普通に目指せます。
上昇志向で高収入を目指す受験生には、グローバル化がさらに進むこれからの時代、かなりオススメです。
同志社大学(グローバルコミュニケーション学部)
グローバルコミュニケーション学部の中の英語or中国語コースが留学対象です。
期間は1年間で、成績次第では現地の大学生と同じ授業を受けることも可能です。
一点残念なのは、交換留学ではないと言うことです。
もちろん学費の補助はあるようですが、多少の割高は覚悟しなければならないかもしれません。
しかし、貴重なグローバル経験ができるのは間違いないです。
同志社大学も就職には強いので、商社やメーカーで海外キャリアを積みたい夢を持った受験生にも普通にオススメです。
近畿大学(国際学部)
1年間の留学が必須です。
グローバル専攻は38のアメリカの大学から、東アジア専攻は中国、台湾、韓国の大学から選ぶことが可能。
こちらも残念ながら交換留学ではないので多少の費用はかかります。
学費補助制度もあるので調べてみることをオススメします。
特におすすめの大学は?
この5大学の中で私がおススメするとしたら、『国際教養大学』と『早稲田大学国際教養学部』です。
この2校は英語教育がしっかりしており、社会的評価も高く、グローバル企業への就職実績も優れているので、自信を持ってオススメできます。
しいて言えば、早稲田大学国際教養学部は東京にあると言う立地に加え、早稲田大学という伝統とブランドがあるため特にオススメです。
やはり文系は早稲田と慶應が就職実績では圧倒的に高いです。
千葉大学の留学制度は非常にチャレンジングで素晴らしいですが、1点不安な所を述べさせてもらうと留学期間が10日~数か月というのはやはり短いです。
留学というのはやはり最低1年ぐらい行かないと、英語力を始め国際感覚というのが身に付かないのではないかと思います。
ただし、行かないよりは行く方が断然良いとは思います。
まとめ
海外留学は国際感覚を身に付ける上で非常に重要です。
国内でTOEICやTOEFLを受けるだけでは普通の学生と同じで差別化できません。
やはり実際に海外に行って”修羅場”を乗り越える経験は重要です。
今や企業もグローバル人材を非常に重要視していて、三菱商事や住友商事などの総合商社は言うまでもないですが、トヨタやブリジストンなどのメーカーや製薬企業も今や海外事業が非常に重要です。(ブリジストンなどは海外売上比率が8割を超えています。)
今後、日本でもグローバル化がさらに進むことがほぼ確実であり、将来を見据えて留学経験のできる大学を選択するのも非常に賢い選択です。
そのために、100%海外留学いく事が保障されている大学・学部を受験の時点で選んでおくことは重要かもしれません。