阪大理系で一番入りやすい学部学科はドコか?
合格最低点や志願状況などから考察します。
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理学部生物学科・生命理学コースは明らかな穴場
各種データから分析して、阪大理系で最も入りやすいトコロは、理・生(生命理学コース)です。
簡単に解説します。
合格最低点
まず合格最低点から見ていきます。
センター配点が変わるまでの、2012年~2016年までのデータで比較します。
(セ・2次合計:950点満点)
明らかに生命理学コースだけ、毎年最低点が低いです。
差が大きい年になると、他の学科に比べて40点近く差を開けられることがあります。
(2014年など)
基本的に、他の学科に少なくとも10点以上差を開けられている印象です。
1,2点を争うと言われる大学入試で、この得点差は大きいです。
出願倍率
倍率も総じて低いです。
特に低かったのは2017年で、なんと1.3倍でした。
だいたいどの年も、理学部の中で一番倍率が低いです。
歴史
10年ほど前に理学部生物学科にできた、割と新しいコースです。
元々は【後期日程】から多くの受験者を集めるシステムで、前期日程から10名+後期日程から20名という方式でした。
つまり東大京大落ちを回収する受験システムでした。
しかし、後期日程廃止の流れに阪大も加わり、理学部としてもそれに逆らえず、現在は前期日程のみから20名採用する方式になっています。
生命理学コースだけなぜ最低点が低い?
ここで疑問なのが、【なぜ生命理学コースだけ最低点が低い】のか?ということです。
理学部の他の学科と比較し、生命理学コースだけ明らかに簡単です。
物理が必須
その理由の一つですが、実はこのコースは、受験科目に【物理】が必須だからという事情があります。
物理を選択している受験生の中で、基本的に生物にはあまり興味ありません。
なので、生物学科内にある生命理学コースを敬遠するのだと思います。
生物系は就職率が悪い(良くはない)
勿論、生物は本当は好きな物理選択者も中には居ますし、私も個人的に何人か知っています。
しかし、生物学科は薬剤師免許や医師免許が取れるわけでもない、いわば”普通”の学科です。
就職率などから考えてもあまり得策ではないと考えるのが普通です。
物理選択なら、理学部なら化学科、あるいは薬学部や工学部や基礎工学部へ行った方が、就職という観点からは正解です。
新設コースだから
前述のように、生命理学コースは今から10年ほど前にできた新しいコースです。
そのため、歴史が浅く、受験者が警戒して敬遠しているのかもしれません。
本当の理由は?
しかし、実際のところ何故これほどまでに差が空くのかよくわかりません。
【物理必須 x 生物系】というところがネガティブな影響を与えているのは間違いないと思いますが、就職だけを考えると物理学科や数学科もたいがい悪いですからねw
結論
理学部生命理学コースは、入りやすくてかなりオススメです。
物理選択者で生物系の勉強をしたい学生は是非!
研究室配属では、物理や化学の研究室も選択できるという自由度もあり、生物以外に進むこともできます。
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