神戸大は兵庫県にキャンパスがある大学で、関西での知名度はかなり高く評判も良い。京大・阪大に次ぐ三番手に位置しており就職率なども良い。神戸大学は“文系”というイメージがあるが、理系も少数先鋭で良い研究が行われていると思います。
また『神戸』という名前の印象からか、神戸大学に通う大学生は何となくお洒落だと思われていています(関西人が抱くイメージ)。
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センター試験をとても重視
神戸大学は京都大学や大阪大学と比べて、センター試験の割合が高いです。
神戸大学の場合どの理系学部でもセンター割合がおよそ50%程度もあります。
他の難関大学では、医学部医学科を除くと、京都大学(理・工)では20%程度、大阪大学(理・工・基礎工)で30%程度です。
いかに神戸大が、センター試験(基礎学力)を重視しているかがわかると思います。
そのためセンター試験を絶対に捨てることができず、70%を切ってしまうと通常の理系学部だと絶望的になります。(海事科学などを除く)
大阪大学では工学部でB配点という2次割合が74%もある配点ができたためにセンターで6割台でも2次で挽回して合格した例も割とあったそうですが、神戸大学ではセンター割合が高いためかなり厳しいと思われます。
2次試験はかなり標準的な難易度
神戸大入試(理系)の最大の特徴は、2次試験も問題が標準的なことだと思います。
教科書の章末問題を少し難しくしたような印象の問題が出題される傾向にあります。
言ってしまえば、神戸大の入試は『簡単』なため、ミスが命取りだとよく言われます。
英語
長文3題+英作文(時間80分)のセットで、時間的にかなり厳しい。
神大の問題は標準的と言ったが、英語に関しては少し難しく時間及び英文の量や問題の質などを考えると決して油断してはいけない。
英語で他の受験生と差をつけようと思えば、速読力や文脈把握力、英米文化理解力や背景知識の幅など、様々な能力を高いレベルで必要とされる。
数学
オーソドックスな問題が多く、京大や阪大と比較すると解きやすい問題が多い。
しかし120点で5題を解くなど時間的な制約が厳しい他、解きやすいと言っても数学力がなければ完答は難しいので甘く見ることはできない。
医学部医学科志願者は理科では恐らくそれほど差がつかず、数学の出来で合否が分かれると思われる。
化学
理論化学・無機化学・有機化学・高分子と幅広く出題される。
穴埋め問題や用語問題なども出題される他、計算問題や記述問題なども教科書的な典型問題がかなり多い。
難易度から考えると、化学は得点源にするべきであると思う。
生物
記号問題や用語問題がかなり出題される。
記述・論述問題も出題されるが、オーソドックスでよく見るタイプの問題である場合が多い。
考察問題も出題されるが、東大や阪大などのように長文で複雑な設定ではない。
神大生物は狙い目であり、得点源にできる問題である。
定員が少ない
神戸大学の工学部は定員が560人程度です。
京都大学の950人、大阪大学の820人(基礎工学部も加えると1250人)と比較すると、半分程度の人数です。
また、理学部についても150人程度しか募集しておらず、これは京都大学の300人、大阪大学の250人の半分程度です。
そのため、ちょっとした志望者の偏りやトレンドなどによって難易度が上下する可能性があるので、少し注意してください。