旧帝大志望の生物選択者は私大の併願校として早稲田理工を受験すべきです。
正確に言うと、早稲田大学の基幹理工または先進理工学部です。
この記事ではその理由3つを詳しく解説します。
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理由①:生物選択で受験できる数少ない難関私大
早稲田理工は生物選択で受験できる非常に数少ない難関私大です。生物受験可能な難関私大は、早稲田理工を除いてほとんどありません。
例えば慶應理工は私大理工系のトップ校ですが、理科は物理・化学一択ですし、慶應薬に関しても化学1科目であり、生物では受験できません。
関関同立や理科大、MARCHなどの理工系学部は確かに生物で受験できますが、旧帝大志望者にとってどちらかというと滑り止めの扱いであり、難関とは言い難いです。
医学部を含めれば、慶應医学部や東京慈恵会医科大など生物で受験できる大学はありますが、医学部は理工系とは分野が異なりますし、そもそも慶應医などは合格難易度が高過ぎます。
なので生物選択の旧帝大受験生が併願すべき大学としては、早稲田理工1択になるのです。
理由②:問題が手ごたえのあるセット
早稲田大学の生物は非常に難しいです。それは旧帝大生物に匹敵するか超えるレベルです。
内容としては、旧帝大の生物と同じように『実験考察』『考察型論述』『知識型論述』『グラフ』『計算』『描図』など、バリエーション豊富な問題が出題され、読解力や記述力も含めた、生物の総合力が問われます。
よく中堅私大や地方国立で出題されるような、単なる空欄補充の知識問題は、それほど出題されません。
出題傾向を見ても、東大・京大・阪大で非常によく出題される『遺伝』『遺伝子』『細胞』『代謝』『タンパク質』などの単元が、重点的に出題されます。
つまり早稲田理工の生物は、私大でありながら難関国公立の問題と非常に類似しており、国立2次の予行演習として最適なセットなのです。
理由③:論述のトレーニングになる
理由②とも一部被りますが、早稲田理工の生物はとりわけ論述問題が多いです。
どれぐらい多いかと言うと、2020年の問題だと【1】は6問中5問が2行以上の論述、【2】も6問中5問が2行以上の論述、といった具合です。
結局、2020年度は全部で36行程度の論述問題がありました。そして実はその前年の2019年度は全部で74.5行程度もありました。
とくに現役生は、論述問題を解く機会がなかなかないと思います。
それは模試ではそれほど難易度の高い問題が出ないためです。
旧帝大の生物は論述が非常に多く出題され、論述力で合否が分かれます。
是非、早稲田理工で力試しをしたら良いと思います。
まとめ
早稲田理工は、生物選択で受験できる数少ない難関私大です。
問題の内容や出題範囲も難関国立2次に類似しており、難易度も高いです。
加えて論述量も多く、同じく論述型である2次試験の予行演習としてピッタリのセットとなっております。