中堅からやや上位層の受験する大学として、関東ではMARCH、関西では関関同立がある。
どちらも名の知れた大学で、全国的な知名度も抜群である。(大学受験した人で、それなりのレベルに属する人ならほぼ全員名前くらいは把握している。)
一応ではあるが、MARCHとは明治大、青山学院大、立教大、中央大、法政大の5大学の略称で、関関同立とは関西学院大学、関西大学、同志社大学、立命館大学の略称である。
しかし、どちらも行けるとしたら、どちらがいいだろうか。
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関東にあるMARCH、関西にある関関同立
当たり前ではあるが、MARCHは関東にあり、関関同立は関西にある。
一般に、関東の方が経済基盤が強く、就職機会に恵まれているだけでなく、都会の利便性を恩恵を享受できやすい環境である。
しかしもう少し詳しく見ると、MARCHは実は関東というよりもほぼ「東京」にある。
それもMARCHは東京にあるだけでなく、東京の本当の都心に立地しているキャンパスも多く、例えば明治大学の文系学部なら千代田区駿河台、青山学院大なら渋谷区といった具合である。
一方、関関同立の場合、一方で関関同立は大阪や兵庫などに点在しており、また大阪の都心である梅田や淀屋橋などの都会に立地してはおらず、全て郊外型のキャンパスである。
特に立命館大の琵琶湖草津キャンパス(BKC)は滋賀県に位置し、大阪梅田から電車で2時間弱要する。
MARCH | 関関同立 | |
立地評価 | ||
キャンパスの場所 | 東京都心が多い | 大阪や兵庫の郊外や京都 |
好き嫌いに関わらず、若いうちに都会生活を経験することは、後から振り返ったときに非常に有意義であったことに気づくはずである。
受験難易度と知名度
MARCHは意外と難しい。
旧帝大志望者でも、手を抜いて受験すると落ちる場合も往々にしてある。
実際、私の知り合いの阪大出身者も、阪大では学科でトップ5で合格したが、MARCHの某大学は普通に落ちた。
一方、関関同立は同志社のみやや難しいが、その他は基本的に旧帝大を受けるような受験者層だと、まず間違いなく合格する。
受験の難易度と頭の良さはイコールではないが、やはり上を目指すなら高いレベルでもまれた方がいい。
また、知名度についてもやはりMARCHの方が全国区であることは否めない。
関関同立の場合、「関西学院大」の読み方すら知らない人も多いだろう。
MARCH | 関関同立 | |
難易度 | ||
知名度 |
就職実績
就職についても、基本的に大企業は東京に本社を置いている場合が多く、MARCHの方が距離的に近く圧倒的に有利である。
実際、三菱商事や三井不動産などの超大手企業には、MARCHからは一定数入社しているが、関関同立になるとその1/4以下に減少する。
これは、やはり情報収集機会が多かったり、面接時の移動負担の小ささというのもあるとは思うが、同郷ということで心理的な距離感も近くなりやすいことも影響していると思われる。
経済的事情さえ許せば・・
というわけで、MARCHと関関同立、どちらも行けるならどちらに行った方が価値があるか?という問いに対しては、まず間違いなくMARCHであると言える。
ただし、MARCH進学も良いことばかりではない。
生活費が高いのである。というのも、東京の不動産価格は近年うなぎ上りに上昇している。賃貸についてもそれに遅行して上昇している。
例えば文京区だと築年数15年で25m2程度の一般的な1Kのマンションでも家賃と管理費で10万円はする。関西なら6万円払えばそれと同等のクオリティの物件に入居することができる。
もちろん実家から通える場合はそれでよいし、学生寮に入るという手もあるが、学生寮の場合もし抽選に漏れてしまった場合などは親御さんの負担がかなり重くなる。あるいは学生本人の奨学金貸与額が増大する。
関東人の場合、わざわざ実家から離れた関関同立に進学もうとする人はかなり少数派であろうが、関西人の場合は悩むところかもしれない。自己投資と考えて東京の大学に進学するか、、、