世の中には色々なくくりがあります。
例えば国公立、早慶、関関同立、医学部、、、などなど
これら大学群や学部の中で、最も奨学金が充実しているのはどれでしょうか?
独自の調査結果により、ランク分けしてみました!
Contents
第一位:医学部医学科!
奨学金ランキング第一位は医学部医学科です!
医学部医学科は奨学金がダントツに充実しています。
正直な所、他大学の一般的な奨学金とは質・量ともに一線を画すレベルです。総額1千万円以上の給付金などや、募集人数の多さなど、様々な点で目を見張るものがあります。
奨学金名 | 対象大学 | 支給額 | 採用人数 |
北海道医師養成確保 修学資金貸付制度 |
札幌医科大15人 旭川医科大12人 北海道大5人 |
総額1214万円 | 32人 |
(秋田県) 医学生修学資金 |
不問 | 月額15万円 +入学金 |
10人 |
国際医療福祉大 特待奨学生制度 |
国際医療福祉大 | 年額230万円 | 25人 |
愛知県地域医療確保 修学資金 |
名古屋大5人 名古屋市大7人 愛知医大10人 藤田医科大10人 |
年額180万円 +入学金 |
32人 |
兵庫県養成医師制度 | 神戸大10人 鳥取大2人 岡山大2人 兵庫医科大5人 |
国公立大 1151万円 兵庫医科大 4480万円 |
19人 |
徳洲会 奨学金制度 | 不問 | 月額15万円 | 20人 |
充実した奨学金制度の種類!
医学部向け奨学金を合計すると、全部で約200種類もあり、採用枠も全部で1000人以上あります。
『国』『地方自治体』『民間団体』『大学独自枠』など多種多様な団体から支給されるという特徴があります。
充実した奨学金の背景
近年、医学部向けの奨学金は増加傾向にあり、これは地方や過疎地の医師不足などが、背景にあります。
『医学部はお金が掛かる』という意識が強いですが、実は相応の奨学金が充実しており、私立医であってもほとんどタダ(無料)で大学に通うことも十分可能です。
その他特筆すべき点
これは有名ですが、防衛医科大や自治医科大は、学費が無償です。
学費を一円も払うことなく、医学部を卒業できます。
防衛医科大に至っては、毎月11万円の『給料』が支払われます。(学生時代に)
第二位:早慶
第二位は早慶です!
早慶の凄い所は『支給額が比較的大きい』ことと、『募集人数が極めて多い』ことです。
例えば早稲田では4年間授業料半額の奨学金が、約1200名も受け取ることが出来ます。
また慶應も最長4年間60~90万円(医学部や薬学部は最長6年)受け取れる奨学金を、550人以上も受け取ることが出来ます。
その他、早稲田慶應には様々な魅力的な奨学金があふれいます。
口コミでも『国立に受かっていたが、奨学金制度が利用できたため慶應にした』などの声も聞かれます。
大学名 | 奨学金名 | 内容 |
早稲田大 | めざせ!都の西北奨学金 | 期間は4年間 授業料半額を給付 募集人数1200人 (予約型) |
早稲田大 | 小野梓記念奨学金 | 期間は4年間 40万円/年を支給 募集人数200人 (予約型) |
早稲田大 | 紺碧の空奨学金 | 期間は4年間 入学金+授業料全額+月額9万円 募集人数は若干名(条件アリ) (予約型) |
慶應義塾大 | 学問のすゝめ奨学金 | 期間は最長4年間(医・薬は6年) 60~90万円/年 入学金(20万円) 募集人数550人以上 (予約型) |
慶應義塾大 | 慶應義塾大学給費奨学金 | 期間は1年間(再申請可) 50万円 約310人 (在学生向け) |
慶應義塾大 | 慶應義塾維持会奨学金 | 期間は1年間(再申請可) 50 or 80万円 約120人 (在学生向け) |
早稲田
とくかく1200人もの学生に授業料半額を支給する奨学金制度が凄い!
条件を満たせば、高確率で奨学金を受け取ることが出来ます!
また『紺碧の空奨学金』など、家庭環境に恵まれなかった人向けの奨学金もあるなど、かなり好感が持てます。
その他、在学生向けの奨学金など様々な奨学金が用意されていて、なかなかスゴイです。
慶應
慶應の奨学金もかなり充実しています。
奨学金の総額としては全国の大学トップクラスです。
第3位:下位~中堅私立大学
授業料全額免除が魅力!
第3位は『下位~中堅私立大学』です!
このランクの大学というのは、授業料全額免除を設置している大学が多いのが特徴です。
期間も1年だけのみならず、4年間ずっとという大学も多いです。
またそれどころか、入学金や施設使用料といった授業料+αまで免除される大学も散見されます!
早慶やMARCHや関関同立といったメジャー私立大学を見てみると、特別な例外を除いて全額免除は殆どありません。
なので奨学金の観点からは、この中堅付近ランクの大学は大変に素晴らしく、狙い目です。
タイプ | 大学名 | 奨学金名 | 給付内容 | 人数 |
入試成績 | 明治大 | 明治大学特別給費 | 4年間授業料全額 | 約350人 |
入試成績 | 北里大 | 特別待遇奨学生 制度 |
4年間 授業料全額(※1) |
33人+α (※3) |
入試成績 | 国士舘大 | 成績優秀 奨学生制度 |
4年間授業料全額 +入学金 +教材費等 |
50人 |
入試成績 | 駒澤大 | 駒澤大学 新人の英知 |
4年間授業料全額 | 64人 |
入試成績 | 専修大 | スカラシップ入試 | 4年間授業料全額 +施設使用料 |
100人以内 |
入試成績 | 玉川大 | 給付型奨学金 | 4年間 授業料全額(※2) |
40人以内 |
予約 | 東京女子大 | 挑戦する知性 | 4年間授業料全額 +入学金 +教育充実費 +寮費 |
約10人 |
入試成績 | 二松學舎大 | 二松學舎入試 奨学生 |
4年間授業料全額 +施設費 |
30人以内 (※3) |
入試成績 | 武蔵野大 | 成績優秀 奨学生制度 |
4年間 授業料全額(※1) |
555人 |
入試成績 | 中京大 | 入試成績優秀者給付 | 4年間授業料全額 +入学金 +教育充実費 +施設費 |
235人+α (※3) |
入試成績 | 関西外大 | グローバル人材育成特待生奨学金制度 | 4年間授業料全額 | 50人 |
入試成績 | 近畿大 | 入試成績優秀者対象特待生 | 4年間授業料全額 | 1000人 (※3) |
(※1)成績によって『授業料半額免除』の場合もあり。
(※2)成績によって『授業料半額免除』または『1/3免除』の場合もあり。
(※3)学部によって採用人数を分けていますので、募集要項をよく確認してください。
第4位:MARCH(明治・青山・立教・中央・法政)
第4位はMARCHです。
MARCHも都内の上位私立大学だけあって、奨学金制度が充実しています。
MARCHの奨学金の良い所は
- “4年間支給型”の奨学金をどの大学も設置している
- 募集人数も比較的多い
- “4年間授業料『全額』免除”がある大学もある
といったことが挙げられます。
MARCHの代表的な奨学金制度一覧
MARCHの代表的な奨学金制度を簡単に説明します。
大学名 | 奨学金名 | 給付期間 | 給付額 | 募集人数 |
明治大 | 明治大学特別給費奨学金 | 4年間 | 授業料全額 | 学部ごと (公表なし) |
明治大 | 明治大学給付 奨学金 |
1年間 (再○) |
・授業料半額 ・20-30万円 (文系) ・30-40万円 (理系) |
1400人 |
青山学院大 | 地の塩、世の光 奨学金 |
4年間 | 50万円(/年) | 約350人 |
立教大 | 「自由の学府」 奨学金 |
4年間 | ・50万円(/年) ・70万円(/年) (理学部) |
約500人 |
立教大 | セントポール奨学金 | 4年間 | ・40万円(/年) ・60万円(/年) (理学部) |
約250人 |
立教大 | 一人暮らし応援 奨学金 |
– | 10万円(/年) | 約75人 |
中央大 | 中央大学 予約奨学金 |
4年間 | 授業料半額 | 約100人 |
中央大 | 法学部やる気応援奨学金 | 1回 | 最高150万円 | 若干名 |
法政大 | チャレンジ法政 奨学金 |
4年間 | ・38万円(/年) (文系) ・43万円(/年) (理工系) |
200人 |
法政大 | 鈴木勝喜奨学金 | 1年間 (再○) |
50万円(/年) | 30人 |
ここに挙げた奨学金はほんの一例で、MARCHもかなり奨学金制度は充実しています。
資格奨学金やスポーツ奨励奨学金など、色々と給付型の奨学金があるので、MARCHに進学予定の人は是非活用しましょう!
第5位:関関同立(関学・関大・同志社・立命)
第5位は関関同立です。
関関同立も予約型の奨学金を中心に、様々な奨学金制度が用意されています。
ただ首都圏の早慶やMARCHといった大学と比較すると、やや規模は落ちます。
大学名 | 奨学金名 | 給付期間 | 給付額 | 募集人数 |
関西学院大 | ランバス支給 奨学金 |
4年間 | 30-45万円 (/年) |
約150人 |
関西学院大 | 就学奨励 奨学金 | 1年間 (再○) |
30~45万円/年 | 約600人 |
関西大 | 「学の実化」 入学前予約採用型 給付奨学金 |
4年間 | 関西圏内: 30~45万円/年関西圏外: 40~55万円/年 |
約300人 |
関西大 | 関西大学 学部給付奨学金 |
1年間 (再○) |
30~45万円/年 | 約200人 |
同志社大 |
同志社大学 奨学金 |
1年間 | 授業料半額 | 約150人 |
同志社大 | 同志社大学 奨学金 |
1年間 (再○) |
授業料半額/年 | 約450人 |
立命館大 |
近畿圏外からの 入学者を支援する 奨学金 |
4年間 | 30万円/年 | 約400人 |
立命館大 | 立命館大 西園寺記念奨学金 (成績優秀者) |
1回のみ | 15~30万円/年 | 約450人 |
関関同立の奨学金で残念なところは、『授業料全額免除』がないところですね。
加えて、『授業料半額4年間』もあまりないです。
(支給額40万円前後が多い)
第6位:国公立大学
第6位は国公立大学です。
国公立に通っていても、返済不要の奨学金を受け取ることは可能です。
ただ、充実度は私立大学に圧倒的に劣ります。
とはいえ、国公立は元々授業料が安く、私立のように施設使用料などの+αの支払いがないため、トータルで考えると国公立は『安い』のは間違いないです。
日本学生支援機構
日本学生支援機構は、1種や2種の貸与型が有名ですが、給付型もあるのです。
ただし、国公立に限った話ではなく、私立に通う学生も利用できます。
区分 | 自宅通学者 | 自宅外通学者 |
国立 | 2万円 | 3万円 |
公立 | 2万円 | 3万円 |
私立 | 3万円 | 4万円 |
民間団体
これも、国公立大学の学生に限った話ではないのですが、トヨタや三菱、コカ・コーラなどの様々な大企業が、返済不要の奨学金を設置しています。
大学独自の給付型奨学金
国公立大学でも私立大学と同じように大学独自の奨学金を設けている場合があります。
『支払いが困難』な学生向けに、多くの大学が授業料の免除を設定しています。
なので順位も4位となっています。
ただし、授業料が元々安いのでその点で有利です。
まとめ
世の中には様々な奨学金が用意されています。
特に医学部向けの奨学金は群を抜いており、タダで医師免許をゲットすることも全く不可能では有りません。
また私立大学でも経済的な問題を抱える人や成績優秀者むけに、多額の奨学金が用意されています。
大企業などが設置している民間の奨学金などにも目を向けると、給付型の奨学金を受けとることも十分に可能です。
国公立の学生はあまり給付型奨学金のことを意識しない人が多いですが、少し考えてみても良いかもしれません。(特に民間の奨学金について)