受験全般

【大学受験】理系受験生は今がチャンス?(文系人気到来)

日本の大学受験は『理系』『文系』に分かれますが、志願者数は景気動向などにより変化します。
一方、大学側の定員は毎年ほぼ一定なので、毎年微妙に合格難易度が変化していると言えます。
『理系』『文系』の志願者数の推移を見ながら、今後の動向を考えてみようと思います。

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『理系』or『文系』?景気に左右される志願者数


意外かもしれませんが、『理系』『文系』の志願者数は、日本の景気状況に左右されます。
景気が良くなると文系人気が高まり、反対に景気が悪くなると理系人気が高まります。

知っている人もいるかもしれませんが、現在の日本はアベノミクスと言われる金融政策により、好景気と言われています。

あまり実感がないかもしれませんが、『大企業』は潤っています。

その結果、これまで続いていた理系人気が頭打ちし、文系人気が復活してきました。

2017年の文系人気
ここ数年の理系人気が頭打ち

景気によって志願者が左右される理由


基本的に不景気になると、企業(特に大企業)は就職活動での新卒採用を控える傾向にあります。
リーマンショック後などの不景気の時は、『就職氷河期』と呼ばれるほど、各企業が採用を控えました。

新卒を採用すると、研修費などの費用が膨大に必要なため

特にいくらでも替えが利くと思われている『文系人材』の採用が極端に減ります。
一方、『理系人材』は就職氷河期と言えど、企業にとっては削るわけにはいかない部分なので、一定数の採用は行われます。

そのことを、受験生の親御さんはある程度理解されているため、子供である受験生は理系の大学に進学するようになります。

一般に、不景気になるほど『堅実』で『手に職』をつけることができる理工系の人気が高まります。そしてこのことは『医学部人気』にも通じる部分があります。

医師免許をとれば、基本的に食いっぱぐれることはない。最高の『手に職系』の進学先と言える。

今後はどうか?

日経平均を見ても分かる通り、株高は依然として継続しており、少なくとも数年は好景気が継続すると見られています。

仮に好景気が想定以上に長期間にわたって続けば、医学部人気も落ち着くかもしれません。

まとめ

アベノミクスによる大企業の好景気によって、文系人気も復活してきました。
理系受験生にとっては、難易度が若干ですが下がると思われるので、チャンスと言えるかもしれません。
(ほんとに若干だと思いますが・・)

大学受験も日本の経済状況とは切っても切れない関係にあります。
日頃から日本経済を俯瞰する視点は持っておきたいところですね。