医学科

留年率の高い国公立大学医学部医学科は?原因の分析

昨今の医学部の人気は非常に高まっており、入試難易度も地方国立で東大並みに難しくなっているなど、過熱状態にあります。
しかし、そんな難関を突破した医学科生ですが、意外と6年間をストレートで卒業する人ばかりではありません。
この記事では、2018年に留年率の高かった国公立大医学部医学科をピックアップし、分析とともに紹介します。

留年ランキングワースト10

順位(ワースト) 大学名 留年率(%)(※)
1 山梨大 33.8
2 長崎大 29.3
3 徳島大 23.7
4 佐賀大 22.6
5 福島県立医科大 22.4
6 滋賀医科大 22.0
7 信州大 21.9
8 香川大 21.3
9 九州大 21.2
10 大分大 21.0

(※)退学者も含む。

留年率ワースト一位

留年率ワースト一位は山梨大学です。
山梨大学医学部と言えば、入試方法に特色が有り、前期日程がなく後期日程だけから募集するという変わった方法を採用しています。

それが原因かどうかはわかりませんが、留年率が30%を超えるという、かなりヤバそうな状況になっています。

後期日程組は基本的には第一志望に落ちた人たちなので、モチベーションに問題がある場合が割とあります。
私の知り合いでは、前期は東大A落ちで、昔はあった京大農学部の後期で受かり、仮面浪人して翌年医学部に行った人が居ました。

留年率ワースト二位

二位は長崎大学ですが、長崎大は医学部の中でも【浪人率】がトップクラスに高い大学という特徴があります。

浪人率79%という数字があります。(プレジデントFamily『医学部進学大百科』2019年度)

浪人して大学に入学した受験の特徴として、受験で”燃え尽き“てしまう人が少なくありません。
受験で余計に長い時間勉強する分、精神的疲労は相当溜まっています。

医学部はかなりカリキュラム的に厳しいので、ついていけなくなってしまう学生が多くなるのだと思います。

留年率ワースト三位

徳島大学は、【理科が課されない】という特徴があります。

医学部で学ぶ内容は、ほとんどが【理科】なので、ついていけない生徒がでてくるのではないかと危惧していました。

2次試験に理科がなく、かつ数英の配点が小さく、加えて面接の割合が大きいと言う、現役生に極めて有利な試験方法となってますが、あまりそれが良い方向に進んでない可能性もあります。

その他

九州大が第9位にランクインしています。
旧帝大として、かなりの難易度を誇る九州大医医ですが、留年率はかなり高いです。
カリキュラムが厳しいのでしょうか。それとも燃え尽きてしまう学生が多いのか。
浪人入学率が55%と、比較的多いのも影響している可能性もあります。

関係あるか不明ですが、九州大医医は地元率が50%を超えていて、意外にローカル色が強いです。

浪人率との関係

データを見ると浪人率が高いほど、留年率も高い傾向があります。
ワースト5位の福島県立医科大も浪人率が70%と高く、7位の信州大も61%です。

他はデータが記載されておらず不明でした。

留年してしまう理由

入学時点では全国でもトップクラスの成績を誇っていた医学科生ですが、なぜ留年してしまう学生がでてきてしまうのでしょうか?

カリキュラムが厳しい

医学部医学科は、どの大学でもそうですが、カリキュラムが厳しいことで有名です。
なので、ついていけなくなる学生も一定数います。

燃え尽き症候群

医学部に入学するには、膨大な量の勉強をしなければなりません。
浪人した場合、人並み以上に苦しい時間を過ごすことになるので、相当精神的な疲労が溜まっています。

なので、大学に入ると燃え尽き症候群になりやすいです。
特に医学部のような厳しいカリキュラムに直面すると、「また勉強か・・」となってしまい、やる気がなくなることも多いです。

特に医学部を目指す浪人生は、受験で燃え尽きてしまわぬよう注意が必要。

受験の頭の良さと大学での成績は比例しない?

受験で必要な知識と、大学以降で必要な頭の良さは完全には一致しません。
本当に頭良い人を除いて、受験は良くも悪くも知識量での勝負になることもあります。
その場合、受験テクニックだけ磨かれて、本質的な部分が疎かになってしまう危険性があります。

東大医学部の留年率が低い理由

東大医学部は、北海道大学医学部と並び、最も留年率が低いです。(1%・・1人)
なぜ東大は留年率が低いのか?

一つには、現役合格率74%というデータ示す通り、努力というよりは元々のポテンシャルで合格を勝ち取った生徒が多いことが挙げられます。

留年してしまう理由で、「燃え尽き症候群」がありますが、東大医学部は努力で入れるような大学ではないので、燃え尽きるほど消耗した学生が少ないことは想像できます。

参考資料

より詳しいデータと分析は